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モバイルプリンターで申込書控えをその場で印刷し個人情報紛失などのリスクを軽減近鉄ケーブルネットワーク株式会社

近鉄グループホールディングスの一員として、奈良県内でケーブルテレビ、インターネット事業を展開。「Key-Station for Community Needs」をキーワードに、暮らしに密着したサービスの提供に取り組んでいるのが、近鉄ケーブルネットワーク株式会社です。
同社では、タブレットの活用により、申込書類等のペーパーレス化を推進。モバイルプリンタを導入し、書類の控えをその場で印刷してお渡しすることで、個人情報紛失などのリスクを回避しました。
同社の安井氏、中田氏および同社のグループ企業として同じくペーパーレス化へと踏み切った株式会社KCNなんたんの清水氏に詳しい導入の背景や選定理由、導入後の効果などについて伺いました。

業種:一般放送事業・電気通信事業 | 従業員数:248名 | 成果:セキュリティ

01 導入背景個人情報紛失などのリスクを考え申込書類などのペーパーレス化を推進

モバイルプリンタはインクジェットより感熱紙タイプが最適と判断

地域社会の情報ニーズに応えるキーステーションとして、より豊かで快適な生活環境づくりに貢献する近鉄ケーブルネットワーク株式会社。同社では個人情報紛失などのリスクを回避すべく、お客様訪問時の加入申込などのやりとりを紙からタブレットへと変更し、ペーパーレス化する取り組みを進めていました。

今回、システム担当を務めた中田氏が語ります。
「ペーパーレス化にあたり、当初はインクジェット式のモバイルプリンタの導入を検討していましたが、導入後に想定される問題として突然のインク切れやインクの目詰まりなどを考慮。親交のある他のケーブルテレビ会社の方にもヒアリングし、最終的に業務用に適した感熱紙タイプを選択することに決めました」。

営業本部 営業部 営業課
課長
安井 聡史 氏
ICT事業本部 技術部 
情報システム課 課長補佐
中田 明 氏
株式会社KCNなんたん 
営業部 カスタマー課 課長補佐
清水 啓太 氏

02 選定理由鮮明な文字や出力スピードの速さに加え使い勝手のよい特注ケースの存在が決め手に

他社製品よりも文字が鮮明で、出力スピードも速い

続けて、今回キヤノン製品の導入を決断するに至った経緯について「パソコンなどの機器を納入している会社からキヤノンマーケティングジャパン(以下、キヤノンMJ)の方をご紹介いただき、検証用に実機をお借りするとともに、製品についてWEB会議で丁寧にご説明いただきました。もう一社からも実機貸し出しや製品説明はいただきましたが、感熱紙に印刷された文字を比較すると鮮明さの部分で明らかに違いがありました。契約内容に関わることなので文字の見やすさは非常に重要ですし、お客様の玄関先で出力するケースが多いため、他社より出力スピードが速かったのも大きなポイントでした」。

特注で用意してもらえるという専用ケースの存在も大きかった

特注の専用ケースに入れたまま印刷ができる

さらに「決め手となったのは、持ち運び用の専用ケースの存在ですね。当初、ケースは開発段階とお聞きしていましたが、当社が導入するタイミングに合わせて特注のケースを納品可能であること、しかも専用ケースから本体を取り出さなくても標準装備の印刷ガイドを利用して出力できることはキヤノン製品を選ぶ上で決定打となりました。持ち歩いて使うものなので、本体を守るのはもちろん、万が一落としてしまった際にお客様宅の床を傷つけないためにもケースは大事ですし、ケースをつけたまま印刷ガイドを利用できるのは他社製品にはない特長でした」とご説明いただきました。

03 導入後の成果自社のメリットもさることながらお客様の安心、負担軽減につながったのが大きい

コンパクトで持ち運びやすく、出力コスト削減や個人情報紛失リスク回避に貢献

タブレットから印刷している時の様子

では、実際に導入し、どのような変化やメリットが生まれたのでしょう。「設定も操作も簡単で、出力コストの削減もさることながら、申込書や工事完了書など個人情報の紛失リスクを軽減できたことがやはり大きなメリットだと感じます。モバイルプリンタ自体も非常にコンパクトで、訪問先のお客様宅でもスムーズに印刷できていると報告を受けています」と話すのは、営業担当の安井氏。

プリンタと直接関係のない不具合にも親身になって相談に乗ってくれた

キヤノンMJの対応についても「アプリで印刷プレビューが正常に表示されないトラブルが発生したことがありました。不具合はプリンタの問題ではないことは早々にわかったのですが、アプリ提供元とのWEB会議にも快くご参加いただき、親身になって問題解決にご協力いただきました」と語ってくれました。

何よりもお客様の安心や負担軽減につながったことが大きなメリット

問題なくスムーズに印刷された様子

また、清水氏も「以前は紙の申込書に記入いただき、後日『契約内容のご案内』を発送していましたが、今はタブレットで受付をした直後に書類の控えをお渡しすることができるようになりました。これにより、お客様が申し込まれたサービスの内容についてその場でご確認いただくことが可能となり、安心感につながっていると感じます。
また、お客様を極力お待たせせずにスピーディーに対応するという意味で出力スピードの速さも役立っています。感熱紙を使用しているので書類の保存には多少注意が必要ですが、頻繁なメンテナンスやインクカートリッジの交換が不要なのもいいですね」と語ります。

04 今後の展開グループ会社への導入も進み今後はセールス目的での使用も検討

最後にさらなる展望やキヤノンMJへのご要望について伺いました。

モバイルプリンタの新たな活用法も模索中

「グループ会社同士、同じモバイルプリンタを使っておいたほうか何かと便利だろうという考えもあり、テレビ岸和田、こまどりケーブル、KCNなんたんにおいてもキヤノン製モバイルプリンタを導入。来年にはKCN京都への導入も決定しています。また今後は、まだご契約前のお客様に対して、今の通信費と当社のサービスに変えた場合の通信費を比較した資料をタブレットで作成し、プレゼンを実施。その場で紙でも出力し、検討用にお渡しするなど、セールスにつながるような使い方もできれば面白いなと思っています」と清水氏。
また安井氏は「キヤノンMJへの要望として、ケースをつけたまま充電できたら・・・と話していたところ、新たにそうしたことが可能な最新版がリリースされたとのことなので、今後タイミングを見て置き換えを進めていきたいと考えています」と語ってくれました。
引き続き、同社の取り組みに注目です。

近鉄ケーブルネットワーク株式会社


創業:昭和59年6月1日
事業内容:一般放送事業・電気通信事業
従業員数:248名
本社:奈良県生駒市東生駒1丁目5番地
URL:https://www.kcn.jp/

  • 本記事は取材時(2023年11月)のものです。

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