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CAD図面だけでなく、デザインの検証からプレゼンテーション資料の作成にまで活用株式会社丹青社

業種:サービス | 従業員規模:1,001〜2,999名 | 成果:業務効率の向上、商品サービスの強化

一般的に大判プリンターは、CADで作成した図面を出力するモデル(プロッター)と、サインやポスターなどのグラフィックを出力するモデルがラインアップされている場合が多い。 しかし、両方の用途で使用する設計事務所やデザイン事務所の場合には、用途別にプリンターを設置するには、コストがかかるし、設置スペースも必要になってしまう。 CAD図面出力とグラフィックのいずれの用途で使用しても、十分な性能を持つ『imagePROGRAF iPF785(以下、iPF785)』の導入事例として、丹青社の加茂さんにお話をうかがった。

導入背景・選定理由キレイで速い大判プリンターが必要だった

園長 白輪氏

丹青社は、商業空間をはじめとして、さまざまな空間の企画からデザイン・制作を手がけている。その中でCS事業部は、コマーシャルとコミュニケーションの2つの分野のノウハウを活かした空間づくりを担当する部門だ。チーフデザイナーの加茂さんが手がけるのは、大型商業施設のデザインだ。 「対象規模が大きいので、他部門よりも大判プリンターで出力する頻度は高いですね。ですから、出力速度は重要です」 これまでにもキヤノン製の大判プリンターを使用してきた加茂さんだが、印刷速度のほかにも課題を感じていたという。 「プリンターだけでなく、PCやCADも進化しています。CAD上の図形やテクスチャー、文字表現などを、印刷した図面上でもきちんと再現できるプリンターが必要だと感じていました」 新しいプリンターの選定については、印刷速度のほかにも、高い表現力が重要なポイントになった。CAD図面でも微妙な曲線や緻密なハッチングなどを正確に再現する必要があるが、プレゼンテーション資料やデザインの検討にも対応できる再現力が求められたのである。 さらに、既存のネットワークやPC、CADソフトなどとの「相性」も重要だった。「費用対効果など、性能以外の要素も総合的に検討した結果『iPF785』を導入することになりました」

導入後の成果サイン類を原寸で出力して、ユーザー視点で見やすさを検証

商業空間のデザイン・設計では、まず、平面のプランニングが決定され、次に立面図やデザインが決定されていくのが一般的だ。しかし、デザイナーの頭の中には、平面図を作りながら、立体像がイメージされているという。 「やり方は人それぞれですが、私の場合は、出力した『図面を歩く』ステップを大切にしています。自分が図面の中を歩いていることをイメージしながら、図面に気づいたことを書き込んだり、新しいアイデアをメモしたりしていきます。こうすることで、立体のイメージが鮮明になっていきます。また、俯瞰で全体を一覧できる大判の図面だからこそ気づくことも少なくありません」

また、陳列棚の立面図による検討や、サインのディティール確認などでは、実寸での出力が重要だと加茂さんは強調する。 「案内表示などのサインは実寸で確認しないと気づかないことがあります。視認性や色使いなどは、利用者の目線で見ることが重要なのです」 実寸で出力することにより、関係者が一同に介して、デザインを検討することも可能になる。A0サイズに対応したロール紙に出力できる『iPF785』であれば、長尺のサインも貼り合わせることなしに、高い再現力で出力できる。業務の効率化だけではなく、デザインのチェックを行う上でも、大判プリンターは重要なツールになっているのだ。

プレゼン用のパース出力を内製化、社内だから直前でも対応できる

再現力の高い『iPF785』は、プレゼンテーション用ツールの内製化でも活躍している。 「デザインの検証でも大判プリンターによる出力を利用していますが、もっとも効果があるのは、プレゼンテーションのときかも知れません。パースなどはA3サイズよりもA0サイズの方が迫力がありますし、お客さまにも説得力をもって伝えることができます」 ただし、必要なのは大きさだけではない、と加茂さんは指摘する。 「ただ大きいというだけでは、説得力は生まれません。大きさに相応しい表現力が伴っていなければ、効果はありません。その点、『iPF785』は十分な表現力が備わっていると感じています」 クライアントへの説得力が重要なのは、コンペでのプレゼンテーションだけではない。プロジェクトの進行中や、継続した顧客に対して新しい提案を行う際でも、効果的なプレゼンテーションツールは必要だ。 大判のプレゼンボードを内製化することで、社内検討の時間を増やすことができ、より精度の高い提案が行えるようになるのだ。

最新版のVectorworksの導入で生産性がいっそう向上

丹青社では、MiniCad時代からエーアンドエー社※のCADソフト「Vectorworks」を活用している。今回、『iPF785』とともに、WindowsとMac OSの両方に対応し、64 bit化された最新版の『Vectorworks 2015』の導入も行っている。 「第一印象は、軽快な動作です。PCの性能に依存する部分もあるのでしょうが、画面のスクロールやウォークスルーなどが、まったくストレスなく行えます」 加茂さんは、平面図や3Dモデルの作成だけでなく、打ち合わせ資料やプレゼンテーション資料の作成にも『Vectorworks』を活用しているという。 「平面図の中に3Dモデルや家具などの画像を貼りこむことができるので、簡単な打ち合わせ資料であれば、ほかのアプリケーションを使う必要がありません。また、最新版では、画像をトリミングできるイメージクロップ機能が搭載されたので、画像の貼り付けに必要だった事前処理が不要になりました。すべての機能を使うわけではありませんが、欲しい機能はすぐに見つけることができる。かゆいところに手が届く、手放すことができないツールになっています」

※エーアンドエー(株)は、キヤノンマーケティングジャパングループです。

imagePROGRAFとVectorworksが組み込まれたワークフロー

今後の展望新本社での新しいワークスタイルにも対応

丹青社では、2015年9月に新本社への移転を予定しているという。移転を機に、コミュニケーションのあり方や働き方を見直していくという。 「今後、本格化していくクラウドの活用でも、クラウドと親和性の高い『iPF785』には期待しています。また、これまでは原寸での出力でしたが、拡大出力することで、より詳細なディティール検討に活用することも考えています」

『iPF785』の高い表現力によって、これまでにはなかった活用方法も生まれそうだ。 これからも、キヤノンの大判プリンターと『Vectorworks 2015』は、お客様の声を確実に反映して進化を続けていく。

株式会社丹青社

設 立:1959年12月25日

所在地:〒108-8220 東京都港区港南1-2-70 品川シーズンテラス19F

※本記事は取材時(2015年9月)のものです

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