模造紙サイズの大きなカラー教材が子供たちの自らを考える力を育む
衣笠小学校
業種:学校・教育 | 従業員規模:300~999名 | 成果:業務効率の向上、組織活性化・人材育成
明治5年の創立以来、140年の伝統を誇る横須賀市立衣笠小学校。その職員室には、大判プリンターimagePROGRAFが置かれ、授業で使う資料の挿絵などを模造紙サイズ(A0判)に大きくする“カラー拡大機”としておもに利用されている。導入前は、モノクロ拡大機を使ったり、A3カラーコピーを貼り合わせたりしていたが、大判プリンターを使うようになってからは、かんたんな操作でカラー教材が手軽に作れるようになった。そこで、普段からimagePROGRAFをよく活用している同校石渡知世教諭にその導入効果を伺った。
導入ポイント
-
子供に考えさせる授業展開
子供たちが教材に集中することで、考える力を身につけられる授業を展開。
-
製作時間の短縮
A3用紙に分割印刷して貼り合わせる手間と時間が不要に。
-
低コストのカラー出力
低コストで模造紙サイズ(A0判)のカラー拡大教材ができる。
集中力と理解力向上を促すカラー掛図の活用
小学校の授業では、子供たちが学んでいる内容に意識を集中できるよう、先生方はさまざまな工夫を凝らしている。その一つが黒板に貼る模造紙サイズの大きな教材“掛図”の利用だ。そこで、衣笠小学校では、1年前から大判プリンターimagePROGRAFを“カラー拡大機”として掛図製作に活用している。
「例えば、社会科資料集にある挿絵などを拡大して黒板に貼り、『この絵を見てどんなことがわかるかな?』と質問することから授業をはじめると、子供たちの興味や好奇心を掻き立てるのに非常に有効です。」と語るのは、同校の石渡知世教諭。
1枚の大きなカラー教材を中心に、みんなが一つのテーマに集中し、お互いの意見を出し合い、クラス全員が参加していく活気ある授業につなげるきっかけにしているというわけだ。
挿絵を拡大したカラー掛図が、低コストで、スピーディーにでき上がる
imagePROGRAFを導入する以前、同校では、モノクロの感熱式拡大機を使ったり、A3コピーを貼り合わせたりして拡大教材を作っていた。しかし、今は教科書や参考書もほとんどがカラー。モノクロの絵では理解しづらいし、A3で分割印刷して貼り合わせるのも手間と時間がかかる作業だった。そこで、キヤノンから大判プリンターの提案があり、デモンストレーションを見た教職員の間からは、「貼り合わせないで大判カラー教材ができるなんてすごい。」「これなら子供たちの目を引く。」という声が多く聞かれ、学校の予算会議で導入が決められた。
しかし、いくら便利なものでも、使い方が難しければ実用的とは言えない。すぐに使いこなすことはできたのだろうか。
「私はパソコンができる方ではありませんが、デモを見せていただいた時、これならかんたんにできそうと直感しました。実際、スキャンして、使いたい部分を範囲指定し、スタートボタンを押すだけ。ものの5分で拡大カラー教材ができてしまいます」 と、石渡教諭。 また、コスト面でも、感熱紙を使う従来のモノクロ拡大機と異なり、普通紙を使うので紙代が割安。カラー印刷なので割高ではないかと考えていたインクコストも、低コストで気兼ねなく拡大プリントできる点もうれしいと、石渡教諭は付け加える。
子供たちを授業に集中させる大判効果
では、実際にどのような教材を製作しているのだろう。典型的な例としては、授業で子供たちに何を話し合ってほしいか、何を考えてほしいかを先生が考慮して、資料集から最適な絵を探し出し、拡大プリントして利用することが多い。石渡教諭はこう語る。
「教科書を読みながら知識を覚えていく授業スタイルだけでなく、このようにみんなが一つのテーマに集中し、さまざまな意見を出し合い、新しい発見をしていくことが、自ら考え、創造力を身につけていくためにとても大切なのです。」
さらに、低学年の授業では、子供たちが机の上に広げている教科書と同じページを拡大コピーし、掛図にして授業を進めることもある。
「『何ページの何行目を見てみましょう』と言っても、1~2年生では、先生がどこを指しているのかわからない子もいます。授業内容にクラス全員がついてこられるようにするには、そうした使い方も有効なのです。」(石渡教諭) また、子供たちが勉強の成果を保護者に発表する「学習発表会」では、広い図書室の大きさに合わせて、模造紙2枚分を貼り合わせた特大サイズの拡大プリントを用意。「資料が大きいとわかりやすさが全然違いますね」と、参加した保護者からも好評の声をかけてもらったと言う。
さらに使い道を広げて、楽しい教室にしていきたい
同校で導入したimagePROGRAFは、付属のPosterArtist Liteなどのソフトを使って、かんたんにポスターや横断幕などを作ることもできるので、今後はさらに使い道を広げていきたいと石渡教諭は言う。
「例えば、子供たち一人ひとりが描いた作品をまとめて1枚の大きな紙にプリントしたり、思い出の写真を集めてデザインし、教室に貼り出したりといった活用法が考えられます。いろいろ楽しいものが作れそうなので、使い方を覚えながら自分でもぜひやってみたいと思います。」
導入してから約1年。子供たちの授業に対する興味を引き出し、理解を深めていく教材作りに欠かせないカラー拡大機としてはもちろん、楽しい掲示物作りにも役立つimagePROGRAF。これからもたくさんの教室で活躍の機会を広げていきそうだ。
横須賀市立衣笠小学校
創立:明治5年
所在地:神奈川県横須賀市
※本記事は取材時のものです
この記事と類似の導入事例をみる
「大判プリンター」についてのご相談、お問い合わせ
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
Webサイトからのお問い合わせ
「大判プリンター」についてのご相談、お問い合わせを承ります。
ナビダイヤルにお繋ぎします。
受付時間:平日 9時00分~17時00分
※ 土日祝日・当社休業日は休ませていただきます。