武藤芳行氏(秩父写真館)Pro Photo Talk
第1回 世代を超えて、地域の家族を撮り続ける。写真館は、意義のある仕事だと思う。
学生の頃、ジャーナリストに憧れていたという秩父写真館の三代目・武藤芳行さん。いま自らの仕事の使命を「この秩父の地で暮らす家族の歴史を撮り続けること」と捉えています。「代々続く街の写真館として、家族の今を、地域性や時代性とともに写真の中に残していく。それはとても意義のある仕事だと思う」武藤さんはそう語ります。
第2回 ある「心理学」の本に触れてから、お客さまへの接し方が変わった。
例えばお子さんを撮るような場合、自分の思うように進まないと、つい苛々してしまうことがあった。そんな自分を常々変えたいと考えていた武藤さん。あるときウイリアム・グラッサーの「選択理論」という心理学の本と出会い、人の欲求に目を向けるようになる。そこから武藤さんのお客さまに対する接し方や撮影のスタイルが変わってきたそうです。
第3回 そこに写る一人ひとりの想いを知ることが、構図を考えるヒントになる。
家族でも、友人同士でも、写る人みんなに満足していただけるような一枚を撮ってあげたい。そう考える武藤さんが大切にしているのが、お客さまとのコミュニケーションだ。撮影しながら、何気ない会話を交わし、一人ひとりがどんな想いでいるのかを感じとる。そうすることが構図を考えるうえで役立ち、お客さまの満足にもつながっているそうです。
武藤 芳行 氏(秩父写真館/埼玉県)
1959年5月13日生まれ。1984年中央大学法学部卒業。
同年(株)日経マグロウヒル社(現 日経BP社)に入社。
1986年結婚と同時に(有)秩父写真館に入社。
2000年同社代表取締役社長に就任。
2009年富士フィルム営業写真コンテスト金賞、日本写真文化協会ハイテクニカルコンテスト銀賞等受賞歴多数。
全国の写真研究大会等の講師も務める。
URL: http://www.chichibu-studio.com(秩父写真館のサイトへ)