世界初※のAIバウンス機能をブライダルスナップ撮影で活用。New Photography Style
スピードライト 470EX-AI × 岡本豊氏
スピードライト 470EX-AIは、これまで手動での角度設定が必要だったバウンス撮影を自動化する「AIバウンス機能」を搭載。世界初の新機能は、プロの現場をどうサポートしてくれるのか。
ブライダルスナップ撮影で活用した岡本豊氏(岡本冩眞館)の感想を紹介します。
撮影協力:ル・クロ・ド・マリアージュ https://www.lecm.jp/concept/
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外部ストロボにおいて。2018年2月25日時点(キヤノン調べ)。
失敗の許されない撮影を「AIバウンス」がサポート。
━ ライダル撮影で使った感想を教えてください。
弊社で新しいスタッフと契約する際、必ず「ブライダルスナップ撮影で一番大切なことは?」と尋ねます。多くの方が「素敵な表情を残す」「感動できるシーンを撮影」とお答えになるのですが、私が大切だと思うことは「失敗しないこと」。お二人の大切な日をお任せいただくわけですから、まず絵を確実に残すことが絶対条件です。
しかしブライダルスナップ撮影では、現場の空気を読んだり、お客さまとコミュニケーションをとったり、さまざまなことが求められます。そうした負担を軽減し、撮影に集中するためには、信頼できる機材選びが重要です。そういう意味で、自動バウンス化という新たな機能を実現した470EX-AIは、式場の室内でも屋外でもフォトグラファーをサポートしてくれるのでとても助かります。
バウンス角の調整は、すべてストロボまかせで撮影。
━ 使うにあたって不安はありませんでしたか。
事前に誰もいない会場で徹底的にリハーサル撮影を行いました。私が心配だったのはストロボの角度でしたが、撮影テストの結果は期待通り。人物にストロボ光がまったく当たらず、天井へのバウンスの光線だけで撮影できたことに安心しました。これまで6件のお客さまを撮影させていただきましたが、基本的にほぼフルオートで使っています。
もうひとつ気になっていたのはバッテリーの消耗ですね。弊社の場合、平均するとカメラ2台で約1000カット撮影します。1台のカメラで実際にストロボを発光して撮影したのは約250カットぐらいですが、最後までバッテリー交換せずに撮影することができました。天井が高い大会場ではまだ撮影していませんが、感覚的にはこれまでのストロボと同じように使えると思っています。
会場に合わせたバウンスが、適切な光を作り出す。
━ ブライダルスナップ撮影に向いている点は?
結婚式場は会場によって光の状況や天井の高さも違う。それに自動で対応できるのが470EX-AIの利点。「これは使える!」と実感したのはチャペル入場シーンでした(#1)。入り口付近は天井が低く、そのままバウンスすると、反射光が強くドレスが真っ白に飛んでしまう。これまでのストロボでは発光量をマイナスに設定していました。このときは470EX-AIをフルオート設定で使用したのですが、ドレスのディテールがしっかり残っているのに驚きました。
披露宴では、各テーブルのゲストと新郎新婦との記念写真があります。この会場は、高砂席の近くのテーブルでは天井バウンスや両サイドの壁などにバウンスさせることが多いのですが、両親席は後方が窓になっているため直射で撮影することもあります(#2)。この日も天気が良く、ご両親のテーブルに向かうと、ますます大逆光に。カメラを構えると天井に向かっていたストロボが動いて、お客さまに直接ストロボの光を発光しました。なんて優秀なんだと思わずこちらも笑みが出てしまいました。
進化したストロボがもたらした、想定外の効果。
━ 本番で使ってわかったことがあるそうですね。
結婚式当日というのは、やはり緊張します。ベテランのフォトグラファーであっても、縦位置構図にする際に焦ってバウンスを動かすのを忘れてしまうことがあるかもしれません。そんな場合でもこの進化したストロボが自動で動いてくれることで、シャッターチャンスを逃さず大切なシーンを残すことができます。また、470EX-AIを使うようになってから明らかに変わったのが、お客さまの表情ですね。
特に絶大な効果を発揮するのが集合写真の時です(#3)。集合写真は、2台のカメラで撮影。メイン機はアンブレラを使いリモート撮影をし、サブ機では手持ちで470EX-AIを使います。この時に「今から魔法を使います」とお客さまにお声をかけると、ストロボが自動で動くことによって「おおっ!」と歓声が上がります。表情が硬かった方々も自然な笑顔を見せてくれます。想定していなかったAIバウンスの効果です。
岡本豊(おかもとゆたか)氏
1972年生まれ。大阪芸術大学卒業後、ポートレートを中心に撮影。有名タレント、スポーツ選手のブライダルスナップや世界各国のVIPなど数多くの貴重な撮影を経験。最近では大手企業の広告、百貨店のカタログ撮影、また航空機撮影などに活躍の場を拡げる。現在、月刊エアライン誌にて「Go!Go!787」を連載中。2016年12月よりEOS学園オンライン「飛行機写真」講師を担当。