一瞬の表情や仕草にこだわったポートレート撮影New Photography Style
EOS 7D Mark II × AF機能 × 青野祠瑠氏
被写体の決定的瞬間を捉える、優れた動体撮影性能を備えたEOS 7D Mark Ⅱ。
その卓越した性能を、写真館のポートレート撮影にどう活かすことができるか。
青野祠瑠氏(ギンザフォトスタジオ)の作例を紹介します。
撮影者と被写体の「動」から、予期せぬ「静」を狙う。
━ EOS 7D Mark Ⅱの優れた動体撮影性能はどんなシーンで役立つと思いますか?
私たち写真館は、静と動、ふたつの要素を常に頭の中で交互に考えながら撮影しています。例えば、学校アルバム。部活動のスポーツ大会の記録や運動会などは、もともと動く被写体を捉える仕事ですので、当然役に立ちます。一方、ポートレートにおける動きというのは、「その人らしさ」や「心情」などを表現するものです。
つまり被写体が一連の動きのなかで、織り成し、醸し出す、その人ならではの雰囲気を描写することが大切になってきます。撮影者と被写体との動的な関係から生まれてくる、予測もできないクリエイティブな静止画。そうした一枚を狙う最近の撮影スタイルにおいても、動きのある被写体を撮る性能に優れたEOS 7D Mark Ⅱは適していると思います。
ライブな手持ち撮影のために、ボディとレンズをマッチング。
━ どんなAF機能が有用とお感じですか?
私は主に85mmや100mmマクロなどの単焦点をよく利用するのですが、撮影時はピントが合っていたと感じていても、あとで画像をチェックすると前ピン・後ピンなど、カメラのボディによって、または同じ機種でも違いを感じる時があるんですね。特に単焦点を使用する場合は主に開放側で撮影しますのでピントがバシッと来た時の爽快感は、撮る意欲に直結してくるわけです。だから、できるだけボディとレンズをマッチングさせるために、私は「AFマイクロアジャストメント機能」をカメラごとに使用して定期的に自分でも行えるよう調整しています。
例えばブライダル。当日の限られた時間の中で様々なシーンを撮ったり、指輪のイメージショットなども押さえなければなりません。慌ただしい現場では手持ちでのライブシューティングが多くなります。指輪を100mmマクロで手持ちで撮影したりもします。そうした状況ではピントのことを気にせずに、夢中でたくさんのイメージを思い描きながらシャッターを切り続けたいですよね。この機能によって、ボディがそれぞれのレンズをしっかり記憶してくれているので、ボディ、レンズの癖などをあまり気にせずに撮影ができるようになりました。
動きのなかから、意図した瞬間を逃さず捉える。
━ 小さなお子さんの撮影で使われた理由は?
その子らしさを引き出すために、あえて動きをつくり、その瞬間を狙うことがあります。EOS 7D Mark ⅡはAF機能が充実しているので、撮影者が意図する瞬間に出逢った時、まさにその一瞬を逃さず写し込むことができます。
この写真を撮った時は、お母さんが歌うドーナッツの歌に合わせて、手をたたいたり踊ったりするような様子を撮りました。この年齢だから見せてくれる可愛い動きやしぐさを写すこことができれば、家族にとって愛おしく、大切な成長の記録になると思います。
心の感じるままに、シャッターを押し続ける。
━ 青野さんにとって、このカメラはどんな存在?
「AF機能」はもちろん「暗いシーンに強いEOSムービー」と、進化した性能が盛り込まれているEOS 7D Mark Ⅱはとても頼りになる存在ですね。身体の一部になるくらい使い込んでいけるといいなと思っています。
EOS 7D Mark Ⅱを使うなら、ポートレートやスポーツ、風景など、どんな撮影シーンでも新しい表現にチャレンジしていく。そういう意識をもって撮ったらといいと思いますね。心の感じるままにシャッターを押し続ける。自分自身の「写心」を楽しめるカメラだと思います。
青野祠瑠(あおのしげる)氏
1978年生まれ。専門学校を卒業後、実家のギンザフォトスタジオを引き継ぐ。「このスタジオに来れば、絆を深めるきっかけになる」が同店のコンセプト。撮影の時間そのものも商品のひとつと信じ、エンターテインメント性あふれる写真と映像の総合スタジオを目指している。全国で写真関連イベントの講師や、写真や動画のインストラクターとしても活動中。
URL:https://www.gps-ehime.com/
(ギンザフォトスタジオのサイトへ)