04 「ハートのある写真」を撮る。EOS R6 Mark IIで。
プロの“R”
ラヴィファクトリー 大宮スタジオ
ラヴィファクトリー大宮店は2023年6月にEOS R6 Mark IIを導入した。新開発のCMOSセンサーと映像エンジン「DIGIC X」により高い解像感と高感度を両立するとともに、AF性能をさらに進化させたフルサイズミラーレスカメラは、ウェディング撮影にどう貢献しているのか。大宮店のマネージャーでありフォトグラファーでもある明石豪氏に話を伺った。
MOVIE
新郎新婦やゲストの方々の「感情」を描写。
1995年に創業した「ラヴィファクトリー」は、それまで誰もがお決まりのポーズで撮影する“型物写真”が主流だったなか、フォトグラファーが挙式当日の新郎新婦に一日寄り添い、一瞬の表情を捉えるライブドキュメントのスタイルをいち早く確立してきたフォトグラファー集団だ。
テーマに掲げ追求しているのは「ハートのある写真」だ。「プロなので綺麗な写真を撮るのは当たり前です。それ以上に大切なのは、例えば挙式披露宴だったら新郎新婦やゲストの方々の感情を捉えること。そうした写真であれば、後から何度も見直したくなるし、見るたびにその日のことをまざまざと思い起こしてもらえると考えています」と明石氏は語る。
そうした写真を提供するために、新たな機材を投入することも重要なことと考えるラヴィファクトリー。大宮店では今回EOS R6 Mark IIを導入した。「時流に沿ってミラーレスを比較検討していましたが、やはり操作性、使いやすさという部分と、あとは私達はブライダルの撮影で1日の撮影で5,000枚もシャッターを切ることがあり、キヤノンの信頼性という点からEOS R6 Mark IIを選びました」と明石氏。
進化した瞳トラッキングで、ホスピタリティも向上。
従来使用していたEOS 5D Mark IVからミラーレスのEOS R6 Mark IIに移行し、大宮店のフォトグラファーが驚いたのはAFの速さだと言う。「結婚式当日の撮影は突発的な出来事や動きに瞬時に反応する必要があります。ピント合焦は早ければ早いほど多くの表情を残すことができるので恩恵を感じています」。
瞳AFも、その高性能、実用性を感じている。「EOS 5D Mark IVにも顔認証機能はついていましたが、結婚式のような撮り直しが効かない場面ではピントが抜けてしまうことを恐れてあまり使用していませんでした。その点、EOS R6 Mark IIは瞳トラッキングの領域も広くなり、自分が合わせたい場所にピントを感覚的に捉えてくれるので実際に現場でも役立っています」。
瞳AFや操作性の進化は、お客様とのコミュニケーションを充実させることにも役立っている。「撮影のためにフォトグラファーが考え行っていたことを機材にまかせられる。その分、私たちはお客様のことを考え、コミュニケーションを図ることができるわけです。ホスピタリティの向上にもつながっていると思います」と明石氏。
提案力&自由度が魅力の、ロケーション撮影。
近年、東京駅など“映える”スポットでのロケーション撮影が人気になっている。ラヴィファクトリーでもホームページでは各エリアのおすすめのスポットを掲載しているが、同社で大切にしたいと考えているのは、背景としての場所ではなく、お二人が本当に撮りたい場所を提案することだ。「フォトプランナーがヒアリングさせていただくなかで、例えば今回は結婚式を行わないフォトウェディングだけれど、おばあちゃんには花嫁姿を見せたいという希望をお持ちだとわかったとします。それならば、おばあちゃんのお宅でファーストミートを行いましょう、とお客様に寄り添った提案を行っています」。思い出に残る一日をつくるという本質と向き合い、自由度の高いロケーション撮影を行っているのだ。
そうしたロケーション撮影でもEOS R6 Mark IIが貢献している。「陽が当たってるところに新婦さんが立つとウェディングドレスや白無垢は飛んでしまう、しかし衣裳に露出を合わせると顔が暗くなってしまう。従来だったらどちらかを捨てるしかなかった場面でも、EOS R6 Mark IIはしっかりと表情を描きつつ、ドレスのディテールも出てくるので、お客様が欲しい写真を作ることができると思います」。
完全オリジナルのハンドメイドアルバム。
前撮り、フォトウェディング、そして挙式披露宴撮影。いずれのプランにおいてもデータが含まれており、商品としてはデータが基本になっているが、特にフォトウェディングのお客様を中心にアルバムも多く注文いただいているという。特徴的なのは創業当初から受け継がれているハンドメイドアルバム。「職人が台紙となる紙をくりぬき、そこに写真を一枚一枚はめこんだうえで、ラミネート加工を施しています。当社独自の技術による、とても温かみのあるアルバムです」。自社のデザイン部門で商品開発を行っているラヴィファクトリーでは、アルバムも毎年アップデート。ニーズに応える多様なスタイルのアルバムをラインアップしているそうだ。
ウェディングフォトの新しいスタイルを創造し、結婚写真事業として業界売上1位という実績をあげているラヴィファクトリー。2020年にはこども専用スタジオ「ラヴィ・アンファン」 、2022年には家族の記念日に寄り添う「ラヴィ・クルール」をスタート。顧客ニーズに応えることで成長を続ける同社のこれから展開に注目したい。
ラヴィファクトリー
株式会社レックが運営するラヴィファクトリーは、1995年、神戸に誕生。現在、北海道から沖縄まで全国21店舗を展開。年間約4万組のウェディングフォトを提供している。