03 進化するフォトスタジオに、EOS Rシステム。プロの“R”
フォトスタジオ チェルシー 岐阜県岐阜市
フォトスタジオ チェルシーは2年前すべてのカメラをミラーレスのEOS Rシステムに移行した。自然かつ魅力的な写真を撮ることを大切にしているフォトスタジオ業務や学校写真業務などでEOS Rシステムはどう貢献しているのか。昨年リニューアルを行った岐阜店で話を伺った。
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お客さまのために、つねに変化し続けること。
フォトスタジオ チェルシーは、株式会社ダブル・エディション(代表・鷲津敬之氏)が展開している写真館だ。まず2011年に岐阜店をオープン、2018年には大垣店を立ち上げている。
写真ビジネスに、ただひとつの正解はない。同店の経営にはそうした考え方が貫かれているようだ。お客さまが求めるものは、刻々と変わっていく。それに応えるために、流行や業界の変化に対しつねに高いアンテナを張りながら、スタジオのあり方、撮影スタイル、接客サービスなどを時代にマッチするものへと柔軟に進化させてきた。2021年にリニューアルを行った岐阜店は、そうした取り組みの集大成だという。自然光とLED照明でストレスなく撮影できる光の設計、ナチュラルなテイストでお客さまを引き立てるインテリアスタイリング、お客さまや写真のイメージに合わせて自由に移動できるセットなど、さまざまな工夫を取り入れた洗練されたフォトスタジオとなっている。
「お客さまにとってワクワクする空間であることが一番ですが、働くフォトグラファーのことも考慮されたスタジオになっています。私自身、最初に撮影したときに驚いたのですが、とても撮りやすい。光のことを考えなくていいから、フットワークを生かした撮影に集中できるんです」と岐阜店店長の林早智子さんは語る。
EOS Rシステムで、自然な表情を思いのままに。
2年前、フォトスタジオ チェルシーはすべてのカメラをミラーレスのEOS Rシステムに移行している。まず学校写真業務でそのAF性能や機動性などを検証し、自然な表情を撮ることを大切にしているフォトスタジオ業務でも有用と考え、 EOS Rシステムに切り替えたのだ。
「スタジオを動き回るお子さまをしっかり追従してくれる瞳AFは、やはりいいですね。一瞬一瞬に見せる、そのお子さまらしい、いい表情を捉えることができます。バリアングル液晶モニターは、いろいろなシーンで撮影をサポートしてくれます。たとえば、これまでべイビーの撮影では腹ばいになって撮ったりしていましたが、そういう必要もなくなりましたね」と林さん。
またバリアングル液晶モニターは若手フォトグラファーの教育にも役立っているそうだ。
「“自然な表情”といっても、スタジオで過ごしている姿をただ撮ればいいというものではありません。自然で、かつ愛らしい表情、魅力的な表情を描写するには、構図だったり、そのお客さまが映える角度を見極めたり、さらに画全体の雰囲気も考えながら撮ることが大切です。そういうことを伝えるときに、バリアングル液晶モニターをパッと見せて話すと、伝えたいことがすぐに共有できるというか、教えるのにも便利なんです」
EOS Rシステムで、自然な表情を思いのままに。
コロナ禍によって、学校写真の領域でも写真館フォトグラファーが果たす役割はますます重要になってきている。マネージャーの小川阿由美さんはそう感じている。
「入学式や卒業式、運動会といった行事にご家族が参加できなくなってしまった。そうすると、その姿を残してあげられるのは私たちしかいないんですね。写真を残すことの意義をあらためて感じながら、今しか見られない瞬間を撮り、保護者の方に届けたいと思っています」
学校アルバムの制作にも、特別なこだわりをもって取り組んでいる。卒業する生徒たちが一生大切にしてくれるような、まさに唯一無二の学校アルバムを創ってあげたいという想いがあるからだ。その学年らしさを表現するため、まずテーマを設定。そのテーマを基にデザイン性に富んだアルバムを提案している。一般に学校アルバムは写真の平等性が求められメリハリのないものになりがちだが、学校側と入念に打ち合わせを重ね、学校が求めるものと自分たちの提案をバランスさせながら、型にはまらない個性的な学校アルバムを形にしている。そうした取り組みが評価されているのだろう。スクールアルバムコンテストでは、さまざまな賞を受賞している。
身近な地域で、特別な思い出を残す。
リゾートウェディングフォト。
結婚式に対する考え方も、新しい日常のなかでさらに多様化してくるはず。そうした予測から同店では2021年夏に「リゾートウェディング」というプランを立ち上げた。大勢を招いての結婚式や披露宴は考えていないけれど、結婚という記念日は特別な思い出として残したい。そんな風に考えるお二人の想いに応えるのがこのプランだ。
「今は海外はおろか国内でさえ自由に動きにくい状況です。そこで岐阜にいてもリゾート気分で過ごしてほしいと考え、岐阜市・大垣市から車で30分の立地にあるゲストハウスと提携。約300坪の敷地のなかにモダンな施設やプールがある非日常的な場所でウェディング撮影を行なっています。ご予約される方が皆さん希望されるのがプールでの水中撮影。ドレスを着たままプールに入るのが、やはりリゾート感、特別感があるんでしょうね。ロケーション的に少し寂しくなる冬場は、イルミネーションキャンドルの煌めきとともに撮影できるナイトプランが人気です」と小川さん。スタートしたばかりのこのサービス、今年はさらに認知を図っていきたいという。
お客さまの夢や感動のために、つねに新たなことを模索し続けるフォトスタジオ チェルシーのこれから展開に期待したい。
フォトスタジオ チェルシー
フォトスタジオ チェルシーは、株式会社ダブル・エディション(2005年創業)が運営。現在、岐阜県内において岐阜店と大垣店の2店舗を展開している。
フォトスタジオ チェルシーのサイトへ
https://chelsea.jp/