現場の安全衛生活動の重要性と取り組み方法
製造現場において、労働者の安全を守る活動は必要不可欠です。本コラムでは現場の安全衛生活動について、その重要性と取組方法について解説・ご提案します。
目次
- 厚生労働省 労働安全衛生法の紹介
- 管理活動(例)
- 自主活動(例)
- ハインリッヒの法則
- 「安全表示を皆で考える」活動
- 安全表示・人づくりコンテスト
安全衛生とは
安全衛生とは、職場で働く労働者の健康と安全を確保するための一連の活動と管理体制を指します。
従業員が安全で健康的な環境で働けるようにすることが目的です。
従業員が安全に働ける環境が整っていると、定着率やモチベーションも向上するため、安全衛生は重要です。
国における労働安全衛生への取り組み
厚生労働省 労働安全衛生法の紹介
労働安全衛生法とは、労働者が職場で働く上で安全・健康に働けるよう、快適な職場環境の形成を促進することを目的として制定された法律であり、通称「安衛法」と呼ばれることもあります。
具体的には、労働災害の防止を目的としており、下記のような事業者側の責務などについて定めています。
- 労働環境での危害防止基準を確立すること
- 責任体制を明確化すること
- 企業・組織の自主的な活動を講じること
安全衛生活動の基本
安全衛生活動の基本は、経営者をはじめ、管理者、一般職員まで全員参加で取り組むことです。
ただし、経営者から一般職員までKYT(危険予知活動)や指差呼称を行うということではなく、全員が立場・持ち場のそれぞれの職責において、任務と役割と責任を果たすことが大切です。
そのため、管理者側から現場へトップダウンでの管理活動と、現場側から管理者へボトムアップでの職場自主活動が行えている職場環境を整えることが大切と言えます。
管理活動(例)
- リスクアセスメント
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リスクアセスメントとは、事業場にある危険性や有害性の特定、リスクの見積り、優先度の設定、リスク低減措置の決定、記録の一連の手順をいい、事業者は、その結果に基づいて適切な労働災害防止対策を講じる必要があります。
- 作業環境の4S(5S)活動
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「4S」は、安全・健康な職場づくりと生産性の向上をめざす活動で、“整理”“整頓”“清掃”“清潔”を行うことをいいます。現在では、“しつけ”を加えた「5S」も普及しています。安全パトロール安全パトロールの役割は、職場を巡回し、機械設備・作業方法・作業環境などの「危険」を発見する活動です。「危険」が発見できれば事故や災害を未然に防ぐことができるため、これも不安全状態や不安全行動を減らすための手段です。
自主活動(例)
- KYT(危険予知訓練)
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KYT(危険予知訓練)は、作業や職場にひそむ危険性や有害性等の危険要因を発見し解決する能力を高める手法です。職場や作業の状況のなかにひそむ危険要因とそれが引き起こす現象を、イラストシートや実際に作業をすることで、チームで話し合いながら危険要因を発見し解決する能力を高める訓練です。
- 指差呼称
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KY(危険予知)活動の一環として、作業対象、標識、信号、計器類に指差しを行い、その名称と状態を声に出して確認することです。業界や事業場により、「指差(確認)喚呼」、「指差称呼(唱呼)」とも呼ばれています。対象を指で差し、声に出して確認する行動によって、緊張感、集中力を高める効果をねらった行為とされています。
人間は不安全な行動をとるもの?
現在でも労働災害は発生しています。令和4年厚労省労働災害統計によると休業4日以上の死傷者数のうち80%以上は、「これくらいは大丈夫だろう」「長年経験しているから大丈夫」など、作業者の慣れや過信による“不安全な行動”と、道具の老朽化や不適切な場所に物を保管しているといった“不安全な状態”による労働災害だと言われています。
不安全行動による労働災害が起こる背景として、人間には「錯覚」「不注意」「近道行為」「省略行為」といった独自の行動特性があり、その独自の行動特性に関する経験則として「ハインリッヒの法則」があります。
ハインリッヒの法則
ハインリッヒの法則とは、別名“1:29:300の法則”とも呼ばれ、重大事故の裏に潜むヒヤリ・ハットを把握する重要性を説いた法則です。
「同じ人間が起こした330件の災害のうち、1件は重い災害(死亡や手足の切断等の大事故のみではない。)があったとすると、29回の軽傷(応急手当だけですむかすり傷)、傷害のない事故(傷害や物損の可能性があるもの)を300回起こしている。」というもので、300回の無傷害事故の背後には数千の不安全行動や不安全状態があることも指摘しています。
人間は行動特性上、不安全な行動・不安全な状態を完全に取り去ることは出来ません。そのような中、管理者が知らない無数の不安全状態・不安全行動を減らすためには、潜在化された不安全行動を顕在化させ、対策を取ることが必要です。
不安全行動をなくすために
不安全な行動をなくすためには、職場の自主的な活動によって組織の安全意識を高め、不安全な行動をしない人づくりが大切です。こうした人づくり活動の一環として、マックス株式会社での取り組み事例を参考に解説します。
「安全表示を皆で考える」活動
人づくり活動の一環として、マックス株式会社では表示作成機“Bepop”を使用した「安全表示を皆で考える」活動を推奨しています。
安全表示を皆で考えることで、下記のような効果が得られ、「強い現場づくり」「安全意識の高い人づくり」が実現できます。
- 誰でも参加(全員参加)できる
- 組織としての安全意識が高まる
- 現場の声を聞き、現場にあった表示が作れる
- 皆でワイワイガヤガヤとコミュニケーションが図れる
- 表示という目に見える成果物が得られる
安全表示・人づくりコンテスト
2018年から、安全表示を職場の皆で考えることで、現場で働く皆様の安全意識向上(人づくり)につなげることを目的として、「安全表示・人づくりコンテスト」開催しています。
職場の皆で考えた安全表示をWEBで募集、お客さまの投票により入賞作品を決定します。
全国の名立たる企業も参加している本コンテストでは、コンテストを通して他企業の取り組みについても知ることができるため、安全衛生活動に対する情報交換の場となっています。
以上 上記2点の事例のように、職場の自主的な活動から組織の安全意識を高め、不安全行動をしない人づくりをすることで、現場作業者の安全を守っていきましょう。
まとめ(表示作成機「Bepop」のご紹介)
以上、現場の安全衛生活動について、その重要性と取組方法について解説してまいりました。
場において、労働者の安全を守る活動は必要不可欠です。ぜひ参考に現場の労働安全衛生の活動に役立てて頂ければ幸いです。
弊社では、現場の安全衛生の促進活動に、前段でご紹介した表示作成機『Bepop』をおすすめしております。
特徴
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Bepopはマックス株式会社の登録商標です。
キヤノンマーケティングジャパンは、Bepopの一次代理店です。
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