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うさもぐと巡る、めくるめく「あんバター」の世界。

公開日:2022年3月4日

最終更新日:2022年9月26日

Photo:Usamogu

あんバターとは「あんことバターの奇跡のコンビネーション!」と力説するうさもぐさん。シンガーソングライターとして活動する彼女の人生は、旅先で何気なく口にしたとあんバターとの出会いから人生が大きく変わったのだそう。以来、時間ができればあんバターのお店をいくつもはしごし、多いときには10商品ほどたいらげることも。膨大なカロリーを摂取してしまうことから店から店への移動はとにかく徒歩。動いては食べ、動いては食べ……。「口内幸福度120%」、「神!」とあんバターへの賛美は天井知らず。そんなうさもぐさんにとっての、あんバターの魅力をお聞きしました。

PROFILE

うさもぐ

あんバターマニア。今までに1000食以上のあんバターを食し、休みになればあんバターを求めて街へ繰り出す。

カロリー爆弾ことあんバターの衝撃的美味しさ

あんバターが大好き。けれども毎日は食べず、週に2〜3回「あんバターの日」を決めてその日にまとめていただいています。

大きさにもよるけれども、私が美味しく食べられるあんバターの量はだいたい7〜10商品ほど。ひとつ500キロカロリー(およそお茶碗2杯分)は下回らない糖分と脂質たっぷりのカロリー爆弾をとにかく食べたい誘惑と、でも太りたくない気持ちに折り合いをつけるためにあんバター商品を巡る1日の移動は基本的に徒歩。あっちへこっちへと歩きまくり「気づけば1日4万歩歩いていた!」なんてこともよくあります。知人には「あんバターを食べるためにそこまでする!?」と信じられないような顔をよくされますが(笑)。

本業はシンガーソングライターで自ら作詞作曲した「あんバターに恋をしました」であんこへの惜しみない愛を表現するほどですが、こんな生き方をするようになったのはここ最近のこと。3年前、2019年に知人との大阪旅行で何気なく足を運んだtalo coffee(タロコーヒー)で出逢ってしまったんです、私の人生を大きく変えることになったあんバタートーストに。

一口食べたらもう感動が押し寄せて止まりませんでした。「世の中にこんな美味しいものがあったのか!」と頭を殴られたような衝撃があり、続けて「20数年間生きてきてこの美味しさを知らずに私は生きてきてしまったのが悔しい!」と悲しくなってしまうほど。

あんこもバターも身近な食材ですしもちろん食べたこともあります。けれどもこんなにもベストマッチだとは!このふたつが組み合わさると完全に別物。なんならお互いを引き立て合うために産まれてきた運命のお相手と言っても過言ではないほど素晴らしい相性!

とにかく「本当にこの世の食べ物なのか?」と思うほどうっとりするtalo coffeeさんのあんバタートーストからはじまり、わたしのあんバターライフが開幕しました(実のところ、こちらの美味しさを超えるあんバターはまだ出会えてないのかも……)。

聖地で出会ったあんバターサンド

あんバターに目覚めて以来、時間ができればあんバターを求めて街へ。とにかく世の中にある全てのあんバターを食べてみたい、食べ尽くしたい。そんな野望とともに頭の隅にあったのは「真のあんバターマニアを名乗るために行かねばならぬ聖地」のこと。この「行かねばならぬ」気持ちは、もはや使命感でした。

その聖地とはもちろん小倉トースト発祥の地、名古屋。いざその土地を3歩歩けば右にも左にもあんバター。さすがの聖地ぶりにくらくら。しかし目的地だった本丸はもっと凄い。その名はBUCYO coffee(ブチョーコーヒー)。名古屋の老舗喫茶店から独立されたお店で、とにかくあんこがべらぼうに美味しくて!さすがの聖地、さすがの貫禄!

あんバターといえば一般的には粒あんとされますがBUCYO coffeeさんの粒あんの粒の立ち具合、小豆の皮のシャキシャキ感は頭ひとつ飛び抜けています。粒あん派の方でもこの感触には驚きを覚えられるのではないでしょうか。それでいてバターとのさじ加減が上品で風味がよくて。

それからもうたまらないのがあんこの多さ!どのお店よりもボリューミーなあんこの量。あんバタートースト単体では食べきれず「残った分はあんこだけで食べてね!」と言わんばかり。これが名古屋魂、発祥の凄みなんですね。

この美味しさを余すことなく記録するためには、画面いっぱいにあんバターを写しこませたいもの。あんことバターの様子がたっぷりと堪能できるように全体がわかる程度にヨリ気味で、両方がちゃんと見えるようにバターを手前に引っ張り出してあげることもよくします。

ここで注意したいのはできるだけ自然光で撮ること。あんことバターの色味が鮮やかに、目からもその美味しさが感じられる自然な色味を写しとることを意識しています(ご迷惑にならない範囲で、親しい関係のお店ならば外に持ち出して撮ることも)。

あんことバターの数だけ美味しさがある

正直に言えば「あんバターは所詮あんことバターの組み合わせでしょう」と斜に構えていた頃もありましたが食べ続けていくとお店ごと、あんことバターの種類の組み合わせごとに全く味が違うと気づくんです。同じ商品でもあたたかい状態とつめたい状態でもまた違う。実は奥が深くて、突き詰めがいのある探究心をくすぐられるんです。

個人的な好みは粒あんに発酵バターの組み合わせ。発酵バターはチーズに近い深いコクが特徴で、それがあんこの風味に負けずまるでダブル主演状態。

さらにはずせないこだわりは固形のバターをあと乗せすること。溶けたバターもいいですが、固形のバターをかじる背徳感はたまりません。トーストの上ではなく口の中で塊のバターが溶けてあんこと一緒になる一体感。これぞ私にとっての最上級の褒め言葉「口内幸福度120%」です。この世のすべての幸せはここにある。あんバターを食べてる今、多分世界でいちばん私が幸せ。そんな気持ちにさせられます。

落ち込むことがあっても嫌なことがあってもあんバターさえあればいい。今の私があるのはあんバターのおかげですし「あんバターと恋人どちらが大切なの?」と人間のパートナーに聞かれても即答です。「あんバター」です。

この質問はまさに愚問。あんバターは私にとって生涯のパートナー。なんたって「あんバターに恋をした」という詞で、あんバターに捧げる愛の歌をつくるくらいですから。

一度でいい、ぜひあんバターをお試しください。きっと知らない世界があなたを待ち受けているはずです。そしていつか私の夢であるあんバター屋さんにぜひお越しください。お待ちしております!

好きをかたちにするヒント

あんバターのおいしさを伝えよう

好きなものを飾ったり、写真に残したり、アルバムにしたり。あなたの「好き」をかたちにするアイデアをご紹介します。

美味しさをそのまま写そう

自然光で撮影をすると、あんことバター本来の色をナチュラルに表現することができますよ。ケーキを撮るコツを参考にしてチャレンジしてみてくださいね。

「好き」を並べてみよう

美味しかったお気に入りのあんバターの写真は、プリントして並べてみましょう。選んだ写真からあなたの好みが見えてくるかも?

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うさもぐと巡る、めくるめく「あんバター」の世界。
https://personal.canon.jp/articles/life-style/itoshino/list/annbata
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https://personal.canon.jp/-/media/Project/Canon/CanonJP/Personal/articles/life-style/itoshino/list/annbata/image/thumbnail-main.jpg?la=ja-JP&hash=6B08C892A251C118734CAC18409EA301
2022-03-04