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綴プロジェクト作品展「高精細複製品で綴る日本の美」

公開日:2023年10月11日

最終更新日:2023年10月25日

本展は、キヤノンと特定非営利活動法人 京都文化協会(以下京都文化協会)が共同で行う「綴プロジェクト」(正式名称:文化財未来継承プロジェクト)の技術を用いて制作した、文化財の高精細複製品を展示する作品展です。キヤノンギャラリーが2023年2月に開設50周年を迎えたことを記念して開催する「キヤノンギャラリー50周年企画展」の第4弾として、キヤノンギャラリー S(品川)で実施します。
「綴プロジェクト」で制作した高精細複製品は、キヤノンの先進のデジタルイメージング技術と京都の伝統工芸の技の融合により、オリジナルの文化財を忠実に再現しています。本展では、俵屋宗達、尾形光琳、伊藤若冲など、日本美術の巨匠が描いた名宝8作品の高精細複製品を展示します。オリジナルの文化財は、作品保護の観点から大切に保管されていたり、歴史の中で海外に渡ったりして鑑賞の機会が限られています。オリジナルの文化財では難しい、ガラスケース無しでの展示や、作品に描かれた世界を音と映像で楽しめるプロジェクションマッピングを実施し、日本の文化財を身近に感じる鑑賞体験を提供します。

開催日程 会場
2023年10月11日(水)~11月16日(木)
10時~17時30分
  • 日曜・祝日休館
キヤノンギャラリー S(品川)
スクロールできます

作品展紹介動画

ギャラリー内の展示作品を紹介する動画です。
是非ご覧ください。

関連イベント

①トークイベント:10月28日(土)午前の部

日時 2023年10月28日(土)11時00分~12時00分
会場 キヤノンギャラリー S(住所:東京都港区港南2-16-6 キヤノン S タワー1階)
ゲスト 特定非営利活動法人 京都文化協会 代表理事 田辺 幸次 氏
内容 キヤノンとともに綴プロジェクトを推進する京都文化協会の代表理事が会場内をご案内し、綴プロジェクトの概要や高精細複製品の制作に関するエピソード、展示作品に描かれているストーリーなどをご紹介します。
申込 受付終了
定員 20名(先着申込順、参加無料)

②トークイベント:10月28日(土)午後の部

日時 2023年10月28日(土)14時00分~15時00分
会場 キヤノンギャラリー S(住所:東京都港区港南2-16-6 キヤノン S タワー1階)
ゲスト 特定非営利活動法人 京都文化協会 代表理事 田辺 幸次 氏
内容 キヤノンとともに綴プロジェクトを推進する京都文化協会の代表理事が会場内をご案内し、綴プロジェクトの概要や高精細複製品の制作に関するエピソード、展示作品に描かれているストーリーなどをご紹介します。
申込 受付終了
定員 20名(先着申込順、参加無料)

綴プロジェクト作品展「高精細複製品で綴る日本の美」 展示作品

国宝「風神雷神図屏風」高精細複製品

原本:俵屋宗達 筆、大本山建仁寺 所蔵

国宝「松林図屏風」高精細複製品(プロジェクションマッピング実施)

原本:長谷川等伯 筆、東京国立博物館 所蔵

重要文化財「竹に虎図襖」高精細複製品※1

原本:狩野山楽・山雪 筆、臨済宗妙心寺派 天球院 所蔵

※1.仏事が執り行われる室中(全二十面)に描かれる作品のうち、東側四面(画像上)と西側四面(画像下)を展示。

重要文化財「風神雷神図屏風・夏秋草図屏風」高精細複製品※2 ※3

原本:尾形光琳/酒井抱一 筆、東京国立博物館 所蔵

「風神雷神図屏風」高精細複製品
「夏秋草図屏風」高精細複製品

※2. 「風神雷神図屏風」(尾形光琳筆)と「夏秋草図屏風」(酒井抱一筆)の原本は、現在は作品保存の観点から別々の屏風に仕立てられていますが、高精細複製品では作品が描かれた当時の姿を再現し、表裏一体となっています。
※3. 独立行政法人国立文化財機構とキヤノンによる「高精細複製品を用いた日本の文化財のための共同研究プロジェクト」により制作。

「樹花鳥獣図屏風」高精細複製品

原本:伊藤若冲 筆、静岡県立美術館 所蔵

「雲龍図」高精細複製品

原本:曽我蕭白 筆、ボストン美術館 所蔵

All photographs © 2015 Museum of Fine Arts, Boston. Reproduced with permission.

「見返り美人図」高精細複製品※3

原本:菱川師宣 筆、東京国立博物館 所蔵

※3. 独立行政法人国立文化財機構とキヤノンによる「高精細複製品を用いた日本の文化財のための共同研究プロジェクト」により制作。

「江戸風俗図屏風」高精細複製品

原本:菱川師宣 筆、スミソニアン国立アジア美術館 所蔵

Freer Gallery of Art, Smithsonian Institution, Washington, DC: Gift of Charles Lang Freer, F1906.266 F1906.267

「綴プロジェクト」とは

「綴プロジェクト」は、京都文化協会とキヤノンが2007年より共同で推進している社会貢献活動です。
日本古来の貴重な文化財には、歴史の中で海外に渡った作品や国宝として大切に保管されている作品など、鑑賞の機会が限られているものが多くあります。「綴プロジェクト」では、キヤノンの入力、画像処理、出力に至る先進のデジタル技術と、京都伝統工芸の匠(たくみ)の技との融合により、オリジナルの文化財を忠実に再現した高精細複製品を制作しています。制作した高精細複製品は、文化財にゆかりのある社寺や自治体、博物館などへ寄贈し、寄贈先での一般公開や学校教育の現場など、さまざまな場面で活用されています。これまでに、葛飾北斎や俵屋宗達、尾形光琳の作品など、全60作品の高精細複製品を制作しました。

詳細は、「綴プロジェクト」のホームページをご参照ください。

著作権について

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