キヤノンギャラリーキヤノンフォトコレクション 高梨豊写真展

本展は、キヤノンフォトコレクションとして収蔵する作品の中から、写真家 高梨豊氏の作品29点を展示します。
高度成長期に入った1960年代~80年代の都市と人々を、日常の断片として素早く切り取ったスナップショットシリーズ「休日」「東京人」「都市へ」「東京人1978-1983」。大正~昭和初期の建造物をミステリアスな夜の表情で浮かびあがらせた「都の貌」。そして日本各地の「神さびた土地」を神話的なイメージでとらえた「初國」。これらの作品群のなかから高梨氏が生まれ育った土地でもあり、撮影の原点となった場所でもある『東京』に関わる作品を展示します。
キヤノンフォトコレクションは、1994年よりキヤノンマーケティングジャパンが手掛ける、日本の優れた写真家の作品のコレクションで、現在1900点余りの作品を収蔵しています。

開催日程 会場
2019年11月2日(土)~11月28日(木) キヤノンオープンギャラリー1(品川)

プロフィール

高梨 豊(たかなし ゆたか)

略歴

1935年
東京・牛込に生まれる。
1957年
日本大学芸術学部写真学科卒業
1961年
桑沢デザイン研究所リビングデザイン科卒業
1964年
第8回日本写真批評家協会新人賞受賞
1967年
「第5回パリ青年ビエンナーレ」国際写真部門最高賞受賞
1968年
中平卓馬・多木浩二らとともに写真同人誌『PROVOKE』刊行
1985年
第34回日本写真協会年度賞受賞
1993年
第9回東川町国際写真フェスティバル国内作家賞受賞
1994年
第43回日本写真協会年度賞受賞
2007年
写真エッセー集『日本の庭』(再販/世界文化社)
2012年
第31回土門拳賞受賞

主な著書および写真集

「都市へ」(1974年 イザラ書房)、「町」(1977年 朝日新聞社)、「東京人1978—1983」(1983年 書肆山田)、「都の貌」(1989年 IPC)、「面目躍如 人物写真クロニクル 1964~1989」(1990年 平凡社)、「初國 pre-landscape」(1993年 平凡社)、「地名論」(2000年 毎日コミュニケーションズ)「NOSTALGHIA ノスタルジア」(2004年 平凡社)、「囲市」(2007年 クレオ)、「IN’」(2011年新宿書房)など
エッセー集「われらの獲物は一滴の光」(1988年 蒼洋社)、「ライカな眼」(2002年 毎日コミュニケーションズ)など

写真展

「SOMETHIN’ ELSE」(1960年 銀座画廊)、「標的」(1962年 銀座画廊)、「現代写真の10人」展(1966年 東京国立近代美術館)、「第10回日本現代美術展」(1971年 東京都美術館)、「15人の写真家」展(1974年 東京国立近代美術館)、「Neue Fotografie Aus Japan(日本の現代写真)」展(1976年 オーストリア・グラーツ市立美術館ほか)、「Gazing at the Contemporary World:Japanese Photography from the 1970s to the Present」展(2007年 世界各都市、JAPAN FOUNDATION)「囲市」(2007年キヤノンギャラリー S)、「光のフィールド」(2009年東京国立近代美術館)、「Yutaka Takanashi」(2012年アンリ・カルティエ=ブレッソン財団、パリ)、「ニッチ東京」(2015年 タカ・イシイギャラリー)

著作権について
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