4K放送用カメラ対応フィールドズームレンズ2機種を発売
長焦点距離・高倍率ズームと4Kを超える高い光学性能を実現
キヤノンは、世界最広角※1、世界最長※1の焦点距離と世界最高※1のズーム倍率を実現した放送用フィールドズームレンズ“UHD-DIGISUPER 122”と、長焦点距離・高倍率で幅広い撮影領域をカバーする“UHD-DIGISUPER 111”を、2019年2月下旬より順次発売します。
- ※1 2 / 3型センサー搭載の4K放送用カメラ対応フィールドズームレンズにおいて。2018年9月13日現在。キヤノン調べ。
発売情報
UHD-DIGISUPER 122
- 価格
- オープン価格
- 発売日
- 2019年4月下旬
UHD-DIGISUPER 111
- 価格
- オープン価格
- 発売日
- 2019年2月下旬
おもな特長
新製品2機種は、幅広い焦点距離とズーム倍率、高い操作性を備えながら、4Kを超える高い光学性能※2を持ち合わせた放送用フィールドズームレンズです。広角から望遠まで高解像で色再現性に優れた描写ができ、広い競技場でのスポーツ中継やコンサートなどの屋外イベントなどにおいて、臨場感のある高精細な映像の撮影を実現します。
- ※2 色ずれや色にじみをはじめとする諸収差を抑制し、4K(3840×2160画素)センサーに十分対応する、高い解像力と高いコントラストを持つ鮮鋭感のある映像を撮影できる性能。キヤノン独自の光学技術を採用することで達成。
超広角から超望遠まで幅広い焦点距離をカバーする高倍率ズーム
4Kを超える高い解像力を持ちながら、“UHD-DIGISUPER 122”は世界最広角※1の広角端8.2mmから世界最長※1の望遠端1000mmの焦点距離で世界最高※1の122倍ズームを実現したキヤノンの放送用フィールドズームレンズにおけるフラッグシップモデルです。また“UHD-DIGISUPER 111”は、焦点距離8.3mmから925mmの111倍ズームで、従来機種「UHD-DIGISUPER 86 / UHD-DIGISUPER 90※3」に対し、さらなる高倍率化を実現しています。
- ※1 2 / 3型センサー搭載の4K放送用カメラ対応フィールドズームレンズにおいて。2018年9月13日現在。キヤノン調べ。
- ※3 「UHD-DIGISUPER 86」(2016年5月発売)は86倍ズーム、焦点距離は9.3~800mm。「UHD-DIGISUPER 90」(2016年2月発売)は90倍ズーム、焦点距離は9~810mm。
キヤノン独自の光学技術により4Kを超える高い光学性能を実現
レンズの最適配置や高度な部品精度・組み立て精度を追求することで、4Kを超える高い光学性能を達成しており、画面中心から周辺部の隅々まで、高い解像力と高いコントラストを実現する高精細な映像撮影ができます。また、放送用レンズとして初めてキヤノン独自の特殊コーティング「ASC※4」を採用することにより、フレアやゴーストを大幅に抑制しており、放送用映像機器市場において普及が進んでいるHDR※5やWCG※6の映像撮影に適しており、抜けの良い高階調の映像表現が可能です。
- ※4 Air Sphere Coatingの略。空気を含んだ超低屈折率層を蒸着膜層の上に形成する特殊コーティング。
- ※5 High Dynamic Rangeの略。映像の明部と暗部の輝度差(ダイナミックレンジ)を向上させる技術。
- ※6 Wide Color Gamutの略。映像の色域(カラーガンマ)を広げる技術。
ご参考
2018年9月14日(金)から18日(火)までオランダ・アムステルダムで開催される国際放送機器展「IBC 2018」のキヤノンブースにおいて、“UHD-DIGISUPER 122”を展示します。
放送用レンズの市場動向
日本や欧米諸国では、デジタルテレビ放送の普及に伴う放送機器のHD化がほぼ完了し、近年では、4K放送実用化に向けた取り組みが始まるとともに、4K対応機材の導入が進行しつつあります。一方、新興国では、今後デジタル放送への完全移行が予定されている国も多くあり、一部の新興国では4K対応機材への移行も始まっています。(キヤノン調べ)