ニュースリリース
2018年3月29日
キヤノン株式会社
キヤノンマーケティングジャパン株式会社

CINEMA EOS SYSTEMの最上位機種“EOS C700 FF”を発売
新開発のフルサイズセンサー搭載により高画質の映像表現を実現


キヤノンは、映像制作機器CINEMA EOS SYSTEMの新製品として、デジタルシネマカメラ最上位機種“EOS C700 FF / EOS C700 FF PL”を2018年7月中旬より発売します。

EOS C700 FF
※「CN-E35mm T1.5 L F」装着時

発売情報

EOS C700 FF(EFマウント)

価格
オープン価格
発売日
2018年7月中旬

EOS C700 FF PL(PLマウント)

価格
オープン価格
発売日
2018年7月中旬

おもな特長

新製品は、「EOS C700」(2016年12月発売)の優れた基本性能やモジュールデザインを継承しつつ、新開発のフルサイズセンサーを搭載したデジタルシネマカメラです。低ノイズ・高感度の高画質な4K映像を撮影でき、ハリウッド映画に代表される映像制作業界をはじめ、映画、ドラマ、テレビCM、ミュージックビデオなど、映像制作現場におけるプロの高いニーズに応えます。

新開発のフルサイズセンサーにより高画質で撮影が可能

デジタルシネマカメラ用に新開発された38.1×20.1mmのフルサイズセンサーを搭載しており、センサーから得られる豊かな映像情報を活用し、オーバーサンプリング※1による4K / 60P映像の本体内記録が可能です。さらなる低ノイズ、15ストップを超える広い階調性、次世代放送規格「ITU-R BT.2020」を上回る色域を備えており、高画質な映像表現を実現しています。また、「デュアルピクセルCMOS AF」により、高い合焦精度が求められる撮影時でも、撮影スタイルに合わせて高精度なピント調整をすることができます。

  • ※1 記録画素よりも大きなデータから、記録映像を生成する手法。

プロの映像制作ニーズに応える多彩な映像表現を実現

映画特有の2.39:1 のアスペクト比で映像を撮影できるアナモフィックレンズ※2に対応するほか、70種類以上のEFレンズ・EFシネマレンズとの組み合わせにより、高画質で多彩な描写力を発揮します。スーパー35mmより大型のフルサイズセンサーと、高い光学性能を持つレンズを組み合わせることで、より被写界深度の浅い美しいボケ味を生かした印象的な映像表現を実現します。

  • ※2 画面の横方向を圧縮して撮影し、特有のボケ味を表現できるレンズ。

快適なワークフローを実現する多彩なビデオフォーマットに対応

動画データを圧縮し効率的に記録するキヤノン独自のビデオフォーマット「XF-AVC」に加え、汎用性の高い圧縮フォーマット「Apple ProRes」※3に対応しています。また、Codex社製のレコーダー「CDX-36150」を装着することで、最大5.9K※4 / 60PのRAW記録が可能です。

  • ※3 Apple Inc.により開発された、動画データの圧縮フォーマット。
  • ※4 5952×3140画素。

ご参考

2018年4月9日(月)から12日(木)まで米国ラスベガスで開催される放送・映像制作機器の展示会「NAB Show 2018」のキヤノンブースにおいて、“EOS C700 FF / EOS C700 FF PL”を展示します。また、日本国内では2018年5月23日(水)、24日(木)に東京・秋葉原で開催される展示会「After NAB Show 2018」で展示予定です。

映像制作機器の市場動向

映像制作業界のデジタル化に伴い、映画などの制作現場で4K映像への対応が急速に進むと同時に、放送業界でも4K放送の実用化に向けた取り組みが各国で始まっています。入力から出力まで、映像制作ワークフローの4K化が進むことにより、機材が高精細・高画質であることはもちろん、高解像度化するほど難しくなるピント合わせや、多様化する撮影スタイルにも応える操作性や運用性を兼ね備えたカメラへのニーズが高まっています。(キヤノン調べ)