業務用4Kディスプレイを用いた映像制作・編集作業を効率化
新たなファームウエアの無償提供/有償アップグレード対応
キヤノンは、業務用4Kディスプレイ6製品(DP-V1710 / V1711 / V2410 / V2411 / V2420 / V2421)を対象に、HDR(High Dynamic Range)表示機能などが向上するファームウエア※1の無償提供および2製品(DP-V1710 / V1711)の有償アップグレード対応を2018年6月上旬より開始します。これにより、4K / HDRの撮影や映像編集作業の効率化を実現し、映像制作現場でのワークフローを強力に支援します。
- ※1 製品本体を制御するためのソフトウエア。
ファームウエアの無償提供
映像制作現場におけるHDR化の流れに伴い、HDRモニタリングアシスト機能を拡充し、HDRの表示機能などが向上するファームウエア(無償)を提供します。画面内の任意位置の輝度値や画面全体の最大/平均輝度値を表示できるようになり、HDR映像制作における作業効率の向上に貢献します。また、カメラやスイッチャーから入力信号を切り替えた際に、解像度(4K / 2K)やビデオペイロードID※2、HDMIメタデータ※3に応じて画質設定を自動で切り替えることが可能です。さらに12G / 6G-SDIの4K映像信号を2K映像に縮小し、1台のディスプレイで同時に4画面または2画面に表示することができます※4。ほかにも、PCやタブレット端末から映像確認や操作が可能となる「Webリモート制御※5」などの機能を追加し、他社製デジタルシネマカメラとの連携を強化することで、映像制作現場でのワークフローを強力に支援します。
- ※2 米国テレビ技術者協会(SMPTE)が定めるSDIに付与される補助データ。
- ※3 色域、ガンマ、最大輝度値などの情報。
- ※4 12G / 6G-SDI対応機種(DP-V1710 / V1711 / V2411 / V2421)のみの機能。Dual-link 6G-SDIは非対応。
- ※5 接続方法や使用条件については、使用説明書やキヤノンのディスプレイホームページをご参照ください。
有償アップグレード対応※6(対象:DP-V1710 / V1711のみ)
17型の「DP-V1710 / V1711」を対象に、最大輝度が600cd / m2※7に向上するアップグレードライセンス(有償)を提供します。最大輝度が向上することにより高輝度部の表現力が向上し、明るい撮影現場、スタジオや中継車などで高輝度の映像を確認する際に役立ちます。
- ※6 有償アップグレード対応の詳細については、キヤノンのディスプレイホームページをご参照ください。
- ※7 輝度値はAC電源動作時の標準値で保証値ではありません。
ご参考
2018年4月9日(月)から12日(木)まで米国ラスベガスで開催される放送・映像制作機器の展示会「NAB Show」のキヤノンブースにおいて、今回のファームウエアを適用したディスプレイのデモを実施する予定です。また、日本国内では2018年5月23日(水)、24日(木)に東京・秋葉原で開催される展示会「After NAB Show 2018」で展示予定です。