保険契約成立までの手続きのスピードアップを実現
~“定型・非定型帳票OCRエントリーシステム”を構築~
朝日生命保険相互会社(代表取締役社長:佐藤美樹、以下朝日生命)とキヤノンマーケティングジャパン株式会社(代表取締役社長:坂田正弘、以下キヤノンMJ)は、この度、生命保険の加入時に必要となる医務査定を効率化する“定型・非定型帳票OCRエントリーシステム”を構築しました。
朝日生命は、キヤノンMJが開発した本システムを活用し、保険契約成立までの手続きのスピードアップを実現することで、一層のお客様満足度の向上を目指します。
一方、キヤノンMJは、本システムを金融機関を中心に他業種にも拡販していきます。
おもな特長
従来、朝日生命では、加入時に必要となる医務査定において、異なるサイズやフォームの健康診断書(非定型帳票)の項目確認、データ入力、原本との付け合わせ作業などは人手を介して行っていました。
この度、朝日生命は、キヤノンMJの“定型・非定型帳票OCRエントリーシステム”の導入によって、定型・非定型を問わず複数の書類の一括スキャンを行うとともに、読み取り結果の確認作業を効率化することで、医務査定にかかる業務の削減を実現しました。
これにより、保険契約成立までの所要時間を2割削減し、お客様への契約の承諾までの時間を短縮しました。
定型・非定型帳票OCRエントリーシステム
本システムは、キヤノンが独自開発したOCRシステム「Rosetta-Stone-Components」のエンジンを活用し、機械による自動判断と人による判断を組み合せて、エントリー業務全体を効率化します。
帳票をスキャンすると自動で画像の補正や定型帳票と非定型帳票の仕分けを行い、非定型帳票の場合でも必要な情報を自動で抽出します。業務担当者の一番手間のかかる確認作業は、自動で抽出したデータ一覧とスキャン帳票のイメージデータを並列表示し、かつ、ナビゲーション機能で入力を補助することで視認性と操作性を高め、手間と時間の大幅な削減を実現しました。
キヤノンMJは今後、近年企業の課題となっている紙文書の電子化や業務のシステム化による生産性向上を支援し、非定型帳票の取り扱いが多い金融機関を中心に他業種にも本システムを拡販していきます。
さらに、文書管理のコンサルティング、コンテンツ管理や帳票ソリューションを提供するエンタープライズ向けのドキュメントソリューション事業を強化し、2020年までに年間70億円の売り上げを目指します。