企業向けストレージの販売開始でラインアップを強化
ウェスタンデジタルコーポレーション傘下2社と販売契約を締結
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(代表取締役社長:坂田正弘、以下キヤノンMJ)は、米国のウェスタンデジタルコーポレーション傘下のストレージメーカーであるSANDISK INTERNATIONAL LTD,(以下SanDisk)および株式会社 HGSTジャパン(代表取締役:髙野公史、以下HGST)と販売契約を締結しました。これにより、企業向けストレージ「SanDisk InfiniFlashシリーズ」と「HGST Active Archive System」の国内における販売を11月1日より開始します。
発売情報
商品名 | ブランド | 特徴 | 価格 |
---|---|---|---|
InfiniFlash | SanDisk | 高密度設計(容量あたりのスペース) 最高水準の省電力 柔軟にストレージソフトウェアの利用が可能 |
1,500万円~ |
ActiveArchiveSystem | HGST | 容量あたりの低単価-最高レベル (1ラック 従来の5倍以上の密度/容量) 高信頼性ヘリウム封入HDDの採用 (自社製、高密度、高耐久) |
9,000万円~ |
おもな特長
ウェスタンデジタルコーポレーション傘下のSanDiskとHGSTは、コンスーマから企業向けの幅広いストレージのラインアップを取り揃えたストレージソリューションベンダーです。自社ブランドの商品ラインアップの拡充に加え、ストレージベンダーへのOEM供給も行なっています。
キヤノンMJは、日本国内におけるトップリセラーとして2012年より主に静止画・動画などのデータ保存のためのSanDisk製フラッシュメモリ(SDCard / CFastなど)を販売してきました。また、映像編集者向けの高精細なデータ編集用にHGST製のストレージ(DAS / NAS)の拡販にも注力しています。
近年、企業向けストレージ市場はビッグデータやアナリティクスの拡大、映像データの4K / 8Kへの移行により、大容量化への要望が高まっています。また、フラッシュメモリに保存した写真や動画などのデータもクラウドなどデータセンターの大規模ストレージに保存するケースも増えています。
こうした状況を受けて、高速なデータアクセスを可能にする「オールフラッシュ」と大容量化を低コストで実現した「オブジェクトストレージ」を大容量ストレージとして採用する企業が増えています。
このたび、キヤノンMJはこうした要望に応えるため、「SanDisk InfiniFlashシリーズ」と「HGST Active Archive System」の販売を開始し、コンスーマや中小規模向けのストレージに加え、企業向けストレージのラインアップを強化します。
「SanDisk InfiniFlashシリーズ」は高密度設計、高水準な省電力性能を備えたオールフラッシュストレージで、SDS(Software Defined Storage)環境での利用に適しています。既にLenovo社製の「X86」サーバーとSDSソフト「Nexenta」との動作検証を終えており、今後、同様にNECなどのIAサーバベンダーとSDSソフトウェア(Nexenta等)との動作検証も進めていく予定です。一方「HGST Active Archive System」は容量あたり低単価を実現するオブジェクトストレージで、データのアーカイブ化やクラウド利用などのニーズに適しています。
キヤノンMJは、このたびの販売契約により国内で初めてSanDiskとHGSTの両ブランドの企業向けストレージを扱う一次販売店となります。また来年には、映像関連のストレージラインアップ強化のため、データの取り込みから編集、アーカイブまでのデジタルワークフローに最適なストレージ製品の国内販売も予定しています。今後は、コンスーマや中小企業向け映像編集者向けの販売を行う既存の販売網に加え、企業の大規模なストレージシステムの構築を行うSIerを中心に企業向けストレージを拡販することで2020年まで100億円を目指します。