ニュースリリース
2016年10月28日
キヤノンマーケティングジャパン株式会社

健診業務を効率化する“健診向け遠隔読影インフラサービス”を提供開始
医用画像クラウドサービス基盤「Medical Image Place」を拡充


キヤノンマーケティングジャパン株式会社(代表取締役社長:坂田正弘、以下キヤノンMJ)は、このほど医用画像クラウドサービス基盤「Medical Image Place(メディカルイメージプレイス)」をプラットフォームにした“健診向け遠隔読影インフラサービス”の提供を11月1日より開始します。本サービスは、健診機関で撮影した検査画像を読影する専門の医師をつなぎ、健診機関の基幹システムと連携することで健診業務の効率化を実現します。

健診向け遠隔読影インフラサービスの概要

おもな特長

キヤノンMJグループは2020年の長期経営計画の成長戦略の一つとして医療事業の強化・拡大に注力しています。2014年10月に医用画像クラウドサービス「Medical Image Place」を開発し、遠隔読影インフラサービスや医用画像外部保管サービスなどを展開することで医療画像ソリューション事業を強化してきました。

近年、厚生労働省は高齢化社会における医療や介護の需要増加に伴い、「健康寿命」を延伸するため、がん検診の推進やメタボリックシンドローム検診の義務化、ストレスチェックの施行など予防医療に力をいれています。健康診断や人間ドックのニーズが高まり、多くの医療機関は検査の多様化に対応するためX線診断装置などの検査装置を導入していますが、一方で検査画像を診断する専門の医師(読影医師)が不足しています。
こうした予防医療の需要拡大に対応し、キヤノンMJグループは医用画像クラウドサービス「Medical Image Place」をプラットフォームとした“健診向け遠隔読影インフラサービス”を開始します。本サービスは、健診機関から依頼されたX線撮影装置などで撮影した検査画像を専門の読影医師が読影し、結果レポートを健診システムと連携させることができるサービスです。検査画像を読影するまでのワークフローや大量データの処理を効率化する機能を実装し、シームレスに健診システムと連携することで健診業務の生産性の向上と業務効率化を実現します。また、システム運用管理が不要なセキュアなクラウド環境下で必要に応じたサービスを利用できるため、初期費用を最低限に抑えた導入しやすいサービスとなっています。

キヤノンMJグループは今後、医用画像クラウドサービス「Medical Image Place」をプラットフォームに、キヤノン株式会社の持つ画像解析・画像処理技術や2014年にグループ入りした株式会社AZEの3D医用画像解析技術を活用した新しいサービスを展開していきます。キヤノンMJやキヤノンLCS、キヤノンITSなど既存の販売網を活用して医療事業を強化・拡大させ、医療イメージング分野のリーディングカンパニーを目指していきます。