ニュースリリース
2016年8月23日
キヤノン株式会社
キヤノンマーケティングジャパン株式会社

防振性能を強化し新型ドライブユニットを搭載した
HDTV放送用ポータブルズームレンズ“HJ40e×10B / HJ40e×14B”を発売


キヤノンは、HDTV放送用ポータブルズームレンズの新製品として、従来機種※1に比べて防振性能を強化し新型ドライブユニットを搭載した倍率40倍の“HJ40e×10B / HJ40e×14B”を2016年12月下旬より順次発売します。

  • ※1 現行機種「HJ40×10B / HJ40×14B」(ともに2001年9月発売)との比較において。
  • HJ40e×10B
  • HJ40e×14B

発売情報

HJ40e×10B

価格
610万円(税別)
発売日
2016年12月下旬

HJ40e×14B

価格
670万円(税別)
発売日
2017年2月下旬

おもな特長

新製品は、発売から約15年にわたり定評のある「HJ40×10B / HJ40×14B」の光学性能を継承し、独自のシフト式光学防振機構で防振性能を強化した倍率40倍のHDTV放送用ポータブルズームレンズです。望遠撮影時でも安定した映像を得ることができるため、ネイチャー、スポーツの撮影、大規模なイベントやコンサートの中継などで、迫力のあるクローズアップ撮影を可能とし、放送局や番組制作会社など多様なユーザーの映像制作に貢献します。

揺れの少ない滑らかな映像を実現するシフト式光学防振機構を内蔵

独自のシフト式光学防振機構を搭載し、高周波域における優れた防振特性を実現しています。また、風や振動によるレンズの揺れと、パン・チルト操作による揺れの識別を高速で行うことにより、パン・チルト操作時でも違和感を抑えたフレーミングが可能です。

高精度に位置情報を出力する新型ドライブユニットを搭載

新型ドライブユニットには、ズーム・フォーカス・アイリス位置情報を高精度に出力する高性能な小型エンコーダーを内蔵し、バーチャルシステム※2へ位置情報を高精度に伝送できるため、正確なバーチャル映像の制作ができます。また、広角端から望遠端までの全域でズーム速度を従来機種※1に比べ約20%高速化し、最短約1.2秒を実現し、撮影者はフレーミングをより速く行うことができます。

  • ※1 現行機種「HJ40×10B / HJ40×14B」(ともに2001年9月発売)との比較において。
  • ※2 スポーツ中継や天気予報などで用いられる、実写映像とCGを合成するシステム。

ご参考

2016年8月24日(水)~27日(土)に中国・北京で開催される、放送・映像制作機器の展示会「BIRTV 2016」のキヤノンブースにおいて、本製品を展示する予定です。

放送用レンズの市場動向

日本や欧米諸国では、デジタルテレビ放送の普及に伴う放送機器のHD化がほぼ完了し、近年では一部で4K対応機材の導入が始まりつつありますが、放送用レンズの需要はHD同士の買い替えが中心となっています。一方、新興国では、今後デジタル放送への完全移行が予定されている国も多くあり、HDTV放送用機材の需要は継続して見込まれます。(キヤノン調べ)