ニュースリリース
2016年2月22日
キヤノンマーケティングジャパン株式会社

安田女子大学に3Dプリンター“ProJet 660Pro”を納入
3D CADを組み合わせた3Dソリューション事業を教育市場に展開


キヤノンマーケティングジャパン株式会社(代表取締役社長:坂田正弘、以下キヤノンMJ)は、このほど広島県の安田女子大学(学長:瀬山敏雄)に米国3D SYSTEMS社製の3Dプリンター“ProJet 660Pro”を納入しました。本事例を生かし、教育・建築・意匠分野で豊富な導入実績を誇る3D CADソフト「Vectorworks」を組み合わせた3Dソリューション事業を教育市場に展開していきます。

  • 安田女子大学での授業風景
  • 3Dプリンターによる造形物

おもな特長

3Dプリンターの国内市場は2015年の出荷金額で190億円、出荷台数で1万台と予測され今後拡大することが見込まれています。近年、学生に対しものづくりへの関心を高め、技術系の人材育成を行う目的で、教育・研究機関で3D関連ソフトや3Dプリンターを導入する機運が高まっています。

安田女子大学は、創造力や高度なデジタル技術を身につけ総合造形力や課題解決力を備えた人材を育成するため、「造形デザイン学科」を2016年4月に新設します。これに先立ち、企業の商品開発プロセスを体験できる「形状造形」のプロジェクトを設け、より実践的な教育を開始しました。

安田女子大学はこのたび、学生が新商品やプロジェクトを提案する演習用設備として、着色でき質感の良い石膏の造形物を、高精度かつ高速、低コストに造形できる3Dプリンター“ProJet 660Pro”を導入しました。原爆ドームや旧浦上天主堂の再現プロジェクトでは、現存しない建造物の数少ない写真を組み合わせ、3Dスキャナーを活用して3Dデータを作成し3Dプリンターで出力することにより、再現することに成功しました。今後3Dプリンターを全面的に活用することにより、学生の造形力を養い教育効果を高め、新しい教育の可能性を広げていきます。

一方、キヤノンMJは、今回の3Dプリンターの納入に加え、3D関連ソフトや3Dデータの活用、導入支援などをトータルでサポートしていくことで、安田女子大学の人材育成を支援していきます。キヤノンMJは本導入事例を生かし、グループ会社のエーアンドエー株式会社が提供している設計、デザインを習得する教育支援プログラム「OASIS」と連携し、教育・建築・意匠分野で豊富な導入実績を誇る3D CADソフト「Vectorworks」を組み合わせた3Dソリューションを展開していきます。キヤノンMJグループは3Dプリンターなど3D関連ビジネス全体で2017年に売上高150億円を目指します。

  • 株式会社矢野経済研究所「2014年版 3Dプリンタ市場の現状と展望」