カーボン・オフセット制度の認証を受けると、どんぐりマークが付与されます。「どんぐりポイント制度」とは、このどんぐりマークが付与された製品にポイントをつけ、その製品をユーザーが購入してポイントを集めることにより、集まったポイントに応じて社会貢献や環境保全の活動を支援できる取り組みです。
一方、キヤノンは、使用済みカートリッジ回収の取り組みの一環として、2005年よりベルマーク運動を通じて学校単位でカートリッジを回収してきました。今回の「どんぐりポイント制度」の導入により、ユーザーから回収したカートリッジ数に応じて、ベルマーク教育助成財団やキヤノンの環境保全活動である「未来につなぐふるさとプロジェクト」への寄付金を増額し、従来の教材購入や自然再生活動の支援に加え、被災地の学校支援や被災地のAED寄贈の支援に活用します。
経済産業省やベルマーク教育助成財団と連携することで、2017年までに2014年比重量ベースで20%増の使用済みカートリッジの回収を目指すほか、回収量に応じて行う寄付を2017年までに年間約4,500万円まで拡大し、社会貢献や環境保全の取り組みへ貢献します。
使用済みカートリッジの回収により社会貢献・環境保全の取り組みへ貢献
「どんぐりポイント制度」を導入し使用済みカートリッジの回収リサイクルを促進
キヤノンは、ベルマーク運動やキヤノンの環境保全活動に経済産業省の主導する「どんぐりポイント制度」を導入し、ユーザーから使用済みカートリッジの回収を促進することで、社会貢献・環境保全の取り組みへ貢献します。
おもな特長
キヤノンは、1990年に部品や材料のリユース・リサイクルを推進する「トナーカートリッジリサイクルプログラム」を開始し、今年で25周年を迎えます。この25周年を機に、経済産業省が主導するカーボン・オフセット制度※を活用した「どんぐりポイント制度」を使用済みカートリッジの回収リサイクルプログラムに導入し、社会貢献・環境保全の取り組みへ貢献します。
「どんぐりポイント制度」の導入によりカートリッジ回収を強化
- ※ 「カーボンフットプリント(CFP)を活用したカーボン・オフセット制度」。製品などの原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクルを通して排出される温室効果ガスの排出量をCO2 に換算した上で、削減が困難な部分の排出量のすべてまたは一部を、他の場所で排出削減・吸収量でオフセット(埋め合わせ)する仕組み。
ベルマーク運動について
約2万8,000校の参加学校※を対象にカートリッジを回収し、ベルマーク財団を通して学校に回収数に応じたベルマーク点数を付与します。学校はこの点数を使って教材などを購入することができます。トナーカートリッジ 1本あたり50点、インクカートリッジ 1個あたり5点が付与されます。
キヤノンでは2005年4月よりカートリッジの回収を通じてベルマーク教育助成財団が展開するベルマーク運動を支援しています。
- ※ ベルマーク教育助成財団に登録されている学校のみ対象
未来につなぐふるさとプロジェクトについて
ユーザーからカートリッジを回収し、回収数に応じた金額を国内の環境保全活動団体に寄付します。顧客企業やビジネスパートナー、環境NPOと連携し、各地域の環境保全や自然再生の活動を行ないます。トナーカートリッジ1本あたり3円、インクカートリッジ1個あたり1円を寄付しています。
キヤノンでは2010年5月より子供たちの未来に緑豊かな地球を残すことを目的に、さまざまな地域での環境保全活動や環境学習を行う同プロジェクトを実施しています。2013年7月には、公益財団法人パブリックリソース財団と共同で「未来につなぐふるさと基金」を立ち上げ、資金運営とプロジェクト評価を財団が行うことで透明性の高い活動運営を行っています。
その他カートリッジ回収リサイクルプログラムを促進する取り組み
CO2排出量実質ゼロのカートリッジ回収リサイクルプログラムを開始
キヤノンは2010年より、使用済みカートリッジをリサイクル拠点へ回収輸送する際にトラックなどから発生するCO2排出量のオフセットを行ってきました。今回、カートリッジ回収リサイクルプログラムに「カーボン・オフセット制度」を導入し、回収輸送およびリサイクル拠点におけるリサイクル工程で発生するCO2排出量をオフセットすることで、CO2排出量実質ゼロの回収リサイクルプログラムを実現します。
キヤノンのホームページでは、カートリッジ回収数に応じたCO2削減量を確認できるシミュレーターを公開しており、ユーザーは回収量に応じた自己の削減量を確認できます。