基本性能を刷新した4K対応のデジタルシネマカメラ
“EOS C300 Mark II”を発売
キヤノンは、映像制作機器CINEMA EOS SYSTEMの新製品として、4K対応のデジタルシネマカメラ“EOS C300 Mark II”を2015年9月上旬より発売します。
発売情報
EOS C300 Mark II(EFマウント※1)
- 価格
- オープン価格
- 発売日
- 2015年9月上旬
- ※1 マウント部をロック付きEFマウント(別売)やPLマウント(別売)へ有償で付け替え可能です。マウント交換は修理受付窓口でお預かりして対応します。
おもな特長
新製品は、映像制作や放送用コンテンツ制作など、さまざまな撮影現場で好評を得ている「EOS C300」(2012年1月発売)の後継機種です。新開発のCMOSセンサーや映像処理プラットホームを採用するなど、従来機種から基本性能を刷新することで、4K記録やダイナミックレンジの拡大などを実現し、高画質で豊かな映像表現を可能にしています。
4K記録と豊かな映像表現を可能にする基本性能
新開発の有効画素数約885万画素・スーパー35mm相当のCMOSセンサーと、高い演算処理能力を持つ新開発の映像処理プラットフォーム「デュアルDIGIC DV 5」により、4Kの高解像・高画質な映像記録が可能です。これに加え、従来機種よりさらに広いダイナミックレンジを実現する、キヤノン独自のガンマ「Canon Log 2」や、新しいビデオフォーマット“XF-AVC”を採用することにより、白とび・黒つぶれにより両立が難しかった、明るい窓の外の風景と暗い屋内の様子などのシーンもディテールを残した状態で撮影できます。
さまざまな撮影スタイルに適応する充実したフォーカス機能
デュアルピクセルCMOS AF技術により、EFレンズ※2での撮影時、撮像画面の縦横それぞれ約80%の広い測距エリア内の被写体に、自動でピントを合わせ続けるコンティニュアスAFが可能です。さらに、コンティニュアスAFを行いながら顔検出AFも可能になるなど、充実したAF機能を搭載しています。これにより、映像の解像度が高いため細かなピント合わせが難しい4Kでの撮影時にも、撮影スタイルに合わせて素早いフォーカス調整が可能になります。
- ※2 マニュアルフォーカスレンズ、EFシネマレンズ、EF-Mレンズを除きます。
“XF-AVC”の採用などにより快適なワークフローを実現
キヤノンの新しいビデオフォーマット“XF-AVC”に対応しているため、画質を維持しながら高い圧縮率で4K・2K・フルHDの映像をCFast 2.0カード・SDカードに記録できます。これにより、撮影から編集まで、4K映像制作のワークフロー全体における快適な作業をサポートします。
映像制作機器の市場動向
映像制作業界のデジタル化に伴い、映画などの制作現場で4K映像への対応が急速に進むと同時に、放送業界でも4K放送の実用化に向けた取り組みが各国で始まっています。入力から出力まで、映像制作ワークフローの4K化が進むことにより、機材が高精細・高画質であることはもちろん、高解像度化するほど難しくなるピント合わせや、多様化する撮影スタイルにも応える操作性や運用性を兼ね備えたカメラへのニーズが高まっています。(キヤノン調べ)