ニュースリリース
2014年9月4日
キヤノン株式会社
キヤノンマーケティングジャパン株式会社

“EOS C500“などCINEMA EOS SYSTEM関連のファームウエア※1を無償提供 次世代放送規格ITU-R BT.2020の色域対応など基本性能を向上

  • ※1 製品本体を制御するためのソフトウエア。カメラを対象にしたファームウエアの詳細内容は11月上旬にキヤノンのCINEMA EOS SYSTEMのホームページ(canon.jp/cinema-eos)に掲載予定です。

キヤノンは、CINEMA EOS SYSTEMのカメラ合計4機種のファームウエア、および、デジタルシネマカメラ“EOS C500“の現像ソフトウエアをバージョンアップした「Cinema RAW Development 1.3」を2014年11月より無償で提供します。

  • EOS C500/EOS C500 PL(2012年10月発売)
  • EOS C300/EOS C300 PL(2012年1月発売)

おもな特長

ハリウッド映画をはじめとする幅広いプロの映像制作現場から高い評価を得ているCINEMA EOS SYSTEMのカメラ4機種(EOS C500/EOS C500 PL/EOS C300/EOS C300 PL)のファームウエア、および、“EOS C500/EOS C500 PL“で撮影される4K Cinema RAWデータの現像ソフトウエアをバージョンアップした「Cinema RAW Development 1.3」の無償提供を行います。これにより、製品の基本性能を向上させ、さまざまなユーザーの高度な要求に応えていきます。

次世代放送規格ITU-R BT.2020の色域対応(対象:EOS C500/EOS C500 PL)

4K試験放送に採用された放送規格ITU-R BT.2020の色域で、高精細な映像の撮影が可能になります。キヤノンの業務用4Kディスプレイ“DP-V3010“(2014年1月発売)と合わせて※2、映像の入力から出力まで、次世代の映像制作・放送業界のニーズに応えていきます。

  • ※2 2014年9月4日発表の“DP-V3010“を対象としたファームウエアを適用する必要があります。

Cinema RAW Developmentの機能向上

4K Cinema RAWの色域Cinema Gamut(シネマ ガマット)/DCI-P3+(プラス)を汎用性の高いITU-R BT.709やDCI-P3へ変換するための3D-LUTがCinema RAW Developmentに追加されます。これにより、低彩度の色再現と、高彩度(色域外)の色の階調を維持しながら、効率的な映像編集が可能になります。また、EDL※3に対応するため、必要なタイムコード区間のみを映像編集に適したDPXやProResのフォーマットに変換できるようになり、不要なファイルを現像する必要がなくなります。さらに、米インテル社の「インテル®IrisTM Proグラフィックス」が搭載されたPCを用いることで、4K Cinema RAWをより高速に現像可能になります※4

  • ※3 Edit Decision Listの略。最終的な映像に使用する各シーンの情報をまとめた編集用データリスト。
  • ※4 詳細は2014年4月3日発表のニュースリリースをご参照ください。インテル、インテル Irisは、米国およびその他の国におけるインテルコーポレーションの商標です。

ホワイトバランスの色温度設定における操作性の向上
(対象:EOS C500/EOS C500 PL/EOS C300/EOS C300 PL)

カメラ本体にある「FUNC」ボタンからホワイトバランスの色温度設定エリアが選択可能になります。これにより、簡単な操作で色温度が設定でき、操作性が向上します。