ニュースリリース
2014年3月19日
キヤノン株式会社
キヤノンマーケティングジャパン株式会社

キヤノンが産業用カメラ市場に参入
低ノイズのCMOSセンサーを搭載した“M15P-CL”を発売


キヤノンは、検査装置用の静止画像入力カメラとして、独自のCMOSセンサー技術を応用した、低ノイズ・多画素の“M15P-CL”を、2014年3月19日より発売し、製造工程内で品質チェックに用いられる産業用カメラ市場に参入します。

M15P-CL

発売情報

M15P-CL

価格
(税別)
オープン価格
発売日
2014年3月19日

おもな特長

新製品は、製造業において高精度な品質が要求される、液晶パネルやソーラーパネル、デジタル一眼レフカメラの光学部品などの品質検査に適した検査用カメラです。従来、人の目によって行われていた検査工程が、高解像での検知が可能なカメラを用いた検査へとシフトし、今後市場がますます増大することが見込まれています。キヤノンはこうした市場動向を捉え、既存事業で培った技術力を応用した新規事業として産業用カメラ市場に参入します。

低ノイズ・多画素のCMOSセンサーを搭載

レンズ交換式カメラEOSシリーズで培ってきた高感度のCMOSセンサーを活用して新たに開発した、約1,500万画素の白黒CMOSセンサーを搭載しています。広ダイナミックレンジで低ノイズを達成し、高コントラストでの検査を可能にしています。これにより、低コントラスト下での検査環境でも、白/黒の階調を高精細に映し出し、人の目では容易に確認できない微細なキズや異物などの欠陥を正確に検知することができます。

検査力向上に寄与する多彩な設定機能

撮影を行う際のキャプチャー画像の輝度ゲイン(感度)は、低ノイズのアナログゲイン(1~16倍)とデジタルゲイン(1~16倍)により、最大256倍まで向上させることができるなど、低ノイズ性能を生かした多彩な設定機能を搭載しています。

Camera Linkインターフェースに対応

画像の出力は、高速転送が可能で産業用カメラ市場に広く普及している、標準インターフェース規格Camera Linkに対応しています。

産業用カメラ(エリアセンサー)の市場動向

検査装置用の画像入力カメラの全世界市場規模は、2013年は約180億円と推定しています。中でも1,000万画素を超える多画素の産業用カメラの市場は、高精細なスマートフォンやテレビなどの需要増加を受け、今後も大幅な成長が見込まれています。キヤノンはこのような市場動向を捉え、低ノイズ・多画素の高付加価値を持った製品を投入し、産業用カメラ市場に参入します。 (キヤノン調べ)