キヤノン初、フルサイズのワイヤレスX線デジタル撮影装置
“CXDI-401C Wireless”“CXDI-401G Wireless”の2機種を発売
キヤノンは、DR(Digital Radiography)方式※1のワイヤレスX線デジタル撮影装置の新製品として、デジタルラジオグラフィ“CXDI-401C Wireless”“CXDI-401G Wireless”の2機種※2を11月1日より発売します。
- ※1 X線を蛍光体部分で可視光に変え、その光を大型平面センサーで直接ピックアップして画像化する方式。
- ※2“CXDI-401C Wireless”“CXDI-401G Wireless”はセンサーで利用するシンチレータ―(蛍光体)が異なります。
発売情報
デジタルラジオグラフィ CXDI-401C Wireless
- 価格
- 2,400万円(税別)
- 発売日
- 2013年11月1日
デジタルラジオグラフィ CXDI-401G Wireless
- 価格
- 2,200万円(税別)
- 発売日
- 2013年11月1日
- ※国内市場では、キヤノンマーケティングジャパングループの医療事業の中核企業であるキヤノンライフケアソリューションズが、主体となって販売します。
おもな特長
“CXDI-401C Wireless”“CXDI-401G Wireless”は、フルサイズのワイヤレスモデルのX線デジタル撮影装置です。さまざまな部位や体格の撮影が可能なサイズで縦横がほぼ同じ長さのため、回転させないで使用できます。また、ワイヤレス製品であるため、1枚で立位・臥位のどちらでもスムーズに切り替えることができます。
キヤノン初のフルサイズのワイヤレスモデル
ワイヤレスモデルとしてキヤノン初のフルサイズX線デジタル撮影装置であり、縦横の回転をさせずに胸部・腹部・腰部などの広い範囲の撮影が可能です。また、現在発売しているワイヤレスモデル「CXDI-701C Wireless」「CXDI-701G Wireless」(2013年5月発売)「CXDI-801C Wireless」「CXDI-801G Wireless」(2013年9月発売)と統一したシステム構成となっているため、各機種を組み合せて利用することが可能です。
防水規格IPX4に準拠※3し、持ちやすさを追求した外装
防水規格IPX4に準拠しており、液体などが浸入しにくい構造を実現しています。また、本体の裏面に指をかける段差を設けており、持ちやすさが格段に向上しています。手に取りやすく安定感があるため、落下防止に効果を発揮します。
- ※3 「IP」とは「IEC(国際電気標準会議)」によって定められている防水・防塵の保護規格です。このうちIPX4は防水等級4級を指し、あらゆる方向からの水しぶきによる有害な影響がないことを示しています。
医療用X線撮影装置の市場動向
画像処理や通信などのデジタル技術が急激な進歩を遂げる中、正確で迅速な対応が求められる医療機関においては、患者の医療データを効率的に一元管理することができる電子カルテや、ネットワークを介した遠隔診断システムの導入など、さまざまな分野においてデジタル化が進んでいます。
X線撮影装置においてもその傾向は顕著で、アナログ方式が年々縮小する一方で、デジタル方式が伸長しています。デジタル方式の中ではCR方式が大きな割合を占めていましたが、近年、DR方式の割合が急速に増えています。従来のフィルム方式やCR方式と比較し、DR方式は圧倒的に撮影画像の表示スピードが速いため、今後はデジタル化、その中でもDR化が加速度的に進むと予測しています。(キヤノン調べ)
- ※CR方式はX線画像の蓄積記録が可能な蛍光体プレートに読み込んでから、スキャナーで蛍光体プレート上の画像を読み出すシステムです。一方、DR方式はX線を蛍光体部分で可視光に変え、その光を平面センサーで直接ピックアップして画像化するため、画像表示が即時に可能となります。