ニュースリリース
2013年6月13日
米国Xradia社製の産業用X線CT“VersaXRM-520”を発売
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(社長:川崎正己、以下キヤノンMJ)は、米国Xradia(エックスラディア)社(Xradia, Inc.、CEO:Mr. Rod Browning)製の産業用X線CT“VersaXRM-520”の販売を6月13日より開始します。
- 産業用X線CT
“VersaXRM-520”
- Xradia社製産業用X線CT“VersaXRM-520”
- 価格(税別)1億2千万円~1億5千万円※(販売開始時期:6月13日)
- ※装置構成により価格は変動します。
産業用X線CT(コンピューター断層撮影装置)は、X線源と検出器の間で測定物を回転させながらX線を透過させ、取得された全方向の透視画像データをコンピューターで3次元断層像に再構成して表示する装置です。任意の断面の状態を把握することが可能で、電子部品や高機能材料、バイオサンプルの内部状態の解析・検査に利用されています。
キヤノンMJは、2010年9月にXradia社と同社製品の国内独占販売契約を締結し販売を開始しました。このたび、同社が新たに開発した産業用X線CTの最上位機種を国内市場に投入します。
■“VersaXRM-520”の特長
産業用X線CTは測定物の内部構造や欠陥を非破壊で撮像できますが、なかでもXradia社製の装置は大きい測定サンプルにおいても高解像度、高コントラストで撮像できます。また、X線の吸収率が低いため従来の装置では測定が困難だったシリコンなどの軽元素材料に対しても、高いコントラストで観察できます。このため、Xradia社製の装置は半導体や高機能材料、ライフサイエンス、天然資源など、多岐にわたる分野で導入、活用されています。
新製品“VersaXRM-520”は、複合材料に対するコントラスト性能の強化、スループットの向上、in-situおよび4D計測の強化を実施した、Xradia社製産業用X線CTのフラッグシップモデルです。
■ 発売の背景と目的
キヤノンMJは、2011年より開始した5カ年計画「長期経営構想フェーズII」の多角化戦略において産業機器事業の強化を掲げ、世界の優れた製品の販売を強化しています。今後需要の伸びが期待されている高機能材料、電子部品、バイオ・医療、地質材料など広範な分野をターゲットに、高度な分析・解析用装置として新製品“VersaXRM-520”を拡販します。装置の輸入販売だけでなく、納入後の技術サポートとフィールドサービスも担います。