ニュースリリース

2013年4月9日

キヤノン株式会社
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
キヤノンITソリューションズ株式会社

MRシステム「MREAL(エムリアル)」のソフトウエア“MP-100H”を発売
対応センサーの拡充などによりソリューションの多様化を実現


キヤノンは、製造業の設計・製造における業務の革新を実現する、MR(Mixed Reality)システム「MREAL」のソフトウエアの新バージョン“MP-100H”を、2013年4月中旬より発売します。

「MREAL」(中央上が“MP-100H”)
「MREAL」(中央上が“MP-100H”)
  • MP-100H
    発売日:2013年4月中旬

現実世界とCGを融合するMRシステム「MREAL」(2012年7月発売)は、製造業において、試作回数の削減による開発期間・コストの圧縮や環境負荷の低減などを実現する、次世代の設計・製造のソリューションツールとして、市場から高い評価を得ています。このたび、従来のソフトウエア「MP-100」(2012年7月発売)よりも、対応する位置検出センサーの拡充や画質の向上を図った“MP-100H”の発売により、さらに幅広いソリューションを提供し、「MREAL」の活躍の場を広げます。

■「VRPN※1」規格に準拠し、ソリューションの幅を拡大

「VRPN」規格に準拠することで、従来から対応している4種類※2の位置検出センサーに加え、設置環境の影響を受けにくい超音波式センサーや複数の磁気式・光学式センサーなど、多様なセンサーの使用が可能になります。これにより、ユーザーの多様なニーズに、より適したシステムの構築を実現し、ソリューションの幅を広げます。

■カラーマスキング機能の精度向上により、製品の操作性などの確認精度が向上

カラーマスキング機能は、事前に登録した特定の色領域に対してCGの表示/非表示を制御する機能です。事前にユーザーの手の色を登録し、ヘッドマウントディスプレイ(以下、HMD)と手との距離・位置関係を計測することにより、手・CG・背景を正しい位置関係で表示し、自身の手とCGとの距離感を把握できます。この機能の精度が向上したことにより、製品の操作性やメンテナンスの工程などの確認の精度が向上します。

■HMDのディスプレイの性能を持続させる電源制御機能の搭載

「MREAL」が一定時間動作していない場合に、自動的にシステムの電源を切る電源制御機能の搭載により、HMDのディスプレイを保護します。

  • 国内市場では、キヤノンマーケティングジャパングループのITソリューション事業の中核企業であるキヤノンITリューションズが、主体となって販売します。
  • ※1Virtual Reality Peripheral Network= Virtual Realityで利用される位置検出センサーなどの周辺機器をネットワーク経由で汎用的に扱うことができるソフトウエアおよびプロトコル。
  • ※2InterSense社製「InertiaCube3」、Polhemus社製「FASTRAK」、Vicon社製「Vicon iQ Ver.2.5/Tracker Ver.1.1」、Natural Point社製「OptiTrackARENA Ver.1.6.1/1.7」の4種類。

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