ニュースリリース
2013年1月15日
CAD図面などの出力業務効率化とセキュリティー機能強化を実現
大判プリンター“imagePROGRAF iPF765/iPF760”など4機種を発売
キヤノンは、大判インクジェットプリンター「imagePROGRAF(イメージプログラフ)」シリーズの新製品として、CAD/GIS(地理情報システム)図面向けの“iPF765/iPF760”と学校の教材/掲示物向けの“iPF750 School”、流通/小売業向けの“iPF750 Poster”の計4機種を、2013年1月21日より発売します。
- imagePROGRAF iPF765/iPF760
- imagePROGRAF iPF765
- 価格(税別)64万8,000円 (発売日:2013年1月21日)
- imagePROGRAF iPF760
- 価格(税別)39万8,000円 (発売日:2013年1月21日)
- imagePROGRAF iPF750 School
- オープン価格 (発売日:2013年1月21日)
- imagePROGRAF iPF750 Poster
- 価格(税別)39万8,000円 (発売日:2013年1月21日)
新製品“iPF765/iPF760”は、A0ノビ(36インチ)用紙サイズに対応した5色モデルで、CAD/GIS図面やポスター、一般オフィスの掲示物など幅広い大判プリントニーズに対応します。A0サイズを約46秒※1で高速出力できることに加え、印刷中も交換可能なインクタンクを採用し、高い生産性を発揮します。新たに、図面出力ワークフローの効率化を実現するソフトウエアを用意し、管理者向けのセキュリティー機能を強化することで、建設、製造、官公庁、出力センター、大手企業などにおける大判プリント業務の効率性や利便性を向上します。
■ 簡単印刷とクラウド連携により図面出力ワークフローを効率化
新開発ソフトウエア「imagePROGRAF Direct Print & Share(DPS)」を用意し、PDFなど各ファイルをパソコンで開く際に、専用アプリケーションとプリンタードライバーを起動する必要がなく、DPSのプレビュー画面で内容を確認し、簡単に印刷できます。さらに異なる形式のファイル※2の印刷指示や用紙サイズ、給紙方法などの詳細印刷設定も一括で行えます。またDPSからクラウドサービス※3上にファイルをアップロード/ダウンロードでき、遠隔地や複数拠点にいる建築、設計会社およびその顧客らがモバイル端末などでも最新情報を即時に共有可能です。これらにより図面出力ワークフローの効率化を実現します。
■ 管理者向けのセキュリティー機能を強化
従来機種「iPF755/iPF750」(2009年4月発売)に搭載している「管理者モード」をさらに強化し、ハードディスクドライブ内にあるファイルの再印刷や、インターフェース(USB、LAN)からプリンターへの不正アクセスを管理者が制限できます。これによりネットワーク環境でのプリンターの不正使用や情報漏えいの防止など、情報セキュリティーの管理・運用を強力にサポートします。
- ※1 普通紙、「速い」モードにおいて。
- ※2 対応ファイル形式: PDF、JPEG、TIFF。
- ※3 対応クラウドストレージ:Googleドライブ。(2013年1月現在)
【大判プリンターの市場動向】
CAD図面のカラー化需要の高まりと、従来の出力センターにおける図面の集中出力から建設、設計、製造など個々の現場での分散出力への変化が、昨今のCAD市場の傾向として挙げられます。
この傾向を受けて、大判インクジェットプリンターによるCAD図面の出力機会はますます高まりを見せてきています。また、業務の効率改善、無駄の排除、即時性などを背景に、従来は外部に
委託していたポスターなどの大判出力物を内製化しようとするニーズも確実に広がりを見せています。これらを背景に、大判インクジェットプリンター市場はこれまで堅調な拡大を続けています。2009年は金融危機により一時的に低迷したものの、その後は回復に向かっています。2011年の販売台数は世界で約23万1千台、国内で約2万6千台と推定しています。(キヤノン調べ)