ニュースリリース
2012年12月14日
キヤノンマーケティングジャパンが商業印刷事業を強化
出版・新聞印刷市場向けにオセ社の業務用高速プリンターを発売
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:川崎正己、以下キヤノンMJ)は、オセ社(Océ N.V.、本社:オランダ フェンロー市、CEO:Anton Schaaf、以下オセ)製の業務用高速連帳プリンター“Océ JetStream 5500”を12月下旬より発売します。これにより、出版・新聞印刷市場のデジタル化を推進し、商業印刷事業を強化します。
- Océ JetStream 5500
- Océ JetStream 5500
- オープン価格(発売日:12月下旬)
キヤノンMJグループは、昨年より開始した5カ年計画「長期経営構想フェーズ II」の多角化戦略において商業印刷事業の強化を掲げ、2015年に同事業で連結売上高500億円を目指しています。キヤノンMJは、昨年6月に日本オセ株式会社、本年5月に昭和情報機器株式会社をそれぞれ完全子会社化するなど、これまで商業印刷事業の強化に注力してきました。
このたび、オセ製の業務用高速連帳プリンター“Océ JetStream 5500”を市場投入することで、出版・新聞印刷業界のデジタル印刷シフトを推進し、新たなビジネスモデルの創出を支援します。
新製品“Océ JetStream 5500”は、幅30インチ(762ミリメートル)のロール紙に対応し、フルカラー両面印刷で最大毎分254メートル、A4サイズ換算で5,140ページの高速印刷を実現します。これにより、新聞印刷においては40ページのブランケット判を毎時1,870部、出版印刷では280ページの文庫本を毎時5,080部、それぞれ印刷することができます。
また、オセとマンローランド・ウェブ・システムズ社が、後加工ソリューションとして共同開発中の新聞折り機「FoldLine VPF-211」や、書籍用製本システム「FormerLine VFF-2」を活用することで、フルデジタルによるインライン接続が実現し、作業効率が大幅に向上します。
キヤノンMJは、今後「Océ JetStreamシリーズ」の製品ラインアップを順次国内市場に投入する計画で、出版・新聞印刷市場において3割以上のシェア獲得を目指します。また、ライトレンジ向けのキヤノン「imageRUNNER ADVANCE PROシリーズ」や、ミドルレンジのキヤノン「imagePRESSシリーズ」、そしてハイエンドの「Océ ColorStreamシリーズ、Océ VarioStreamシリーズ」など、圧倒的なプロダクション製品のラインアップを生かし商業印刷事業を積極的に展開していきます。
【出版・新聞印刷の国内市場動向】
出版・新聞印刷の国内市場は、消費者の情報コミュニケーションに対する変化を受け、コンテンツの電子化をはじめとした新たなビジネスモデルの創出が求められており、デジタル印刷に対する期待が高まっています。
出版印刷市場は、縮小傾向にあるものの新刊書の発行点数は伸びており、多品種小ロット化が顕著になりつつあります。デジタル印刷は多品種小ロット化に適しており、ロングテールビジネスや絶版書の再版、自費出版などの新しいビジネスモデルを生み出します。
新聞印刷市場は、広告収入の減少が大きく、デジタル印刷でエリア別広告を展開することによる新たな広告媒体としての価値の向上や、オフセット印刷とのハイブリッド運用による地域別ニュースを充実させた紙面作り、などの活用においてデジタル印刷が注目されています。