ニュースリリース
2012年11月1日
キヤノンマーケティングジャパングループが医療画像ソリューション事業に参入
キヤノンライフケアソリューションズを中核に“PRIMITUS”シリーズを拡販
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(社長:川崎正己、以下キヤノンMJ)は、このほど画像診断装置のデータを統合管理するPACS(Picture Archiving and Communication Systemの略、医用画像システム)を開発し、新製品“PRIMITUS(プリミタス)”シリーズとして2013年1月より発売します。本日付けで発足する医療およびヘルスケア関連事業の中核企業、キヤノンライフケアソリューションズ株式会社(社長:松本啓二、以下キヤノンLCS)を中心に本製品を拡販することで、キヤノンMJグループは医療画像ソリューション事業に参入します。
- PACS“PRIMITUS”シリーズ
- 価格(税別)3000万円~5000万円※ (発売日:2013年1月)
- ※システム構成により価格は変動します。
キヤノンMJグループは、昨年より開始した5カ年計画「長期経営構想フェーズ II」の多角化戦略において医療関連事業の拡充を掲げ、2015年に同事業で連結売上高600億円を目指しています。キヤノンMJはこれまで、X線デジタル撮影装置や眼科機器、マンモグラフィー、超音波診断装置など、画像診断装置の販売を中心に手掛けてきました。このたび、これら画像診断装置で撮影した医用画像データを、ネットワーク経由で保管、閲覧、管理できるPACSを市場投入することで、医療機関に対しトータルの画像診断システムとして提供できるようになります。
新製品“PRIMITUS”シリーズは、高いシステム拡張性を備えているため、医療施設の状況に合わせて柔軟にシステムを構築することができます。また、自由度の高いGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)をユーザーごとに個別に設定できることに加え、システム障害に備えた冗長性の高いシステム設計を実現しています。さらに、病院内で使用するデジタル一眼レフカメラEOSの画像データを、効率良く登録管理できる機能をオプションで提供します。
国内のPACS市場は、主に大規模な病院に導入されその利用が進んでいる一方で、中小規模の病院やクリニックにおける普及率は低く、今後大幅な伸びが見込まれています。キヤノンMJグループは、医療およびヘルスケア関連事業の中核企業であるキヤノンLCSを中心に本製品を拡販し、医療画像ソリューション事業を積極的に展開していきます。これにより、医療機関のIT化・ネットワーク化を推進することで、医療現場における診断技術の向上と診療プロセスの効率化、人々の健康維持・向上に貢献していきます。