ニュースリリース
2012年8月1日
ガンマ・メディカ社製の前臨床用画像システムの国内独占販売権を取得
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(社長:川崎正己、以下キヤノンMJ)は、このほど米国Gamma Medica-Ideas, Inc.(President & CEO:Mr. Jim Calandra、以下ガンマ・メディカ社)との間で、同社製の前臨床用画像(プレクリニカル・イメージング)システム“FX3000”の日本国内における独占販売契約を締結し、8月1日より販売を開始します。
- 前臨床用画像システム
“FX3000”
- ガンマ・メディカ社製前臨床用画像システム“FX3000”
- 価格(税別)7000万円~4億円※
(発売日:8月1日)
- ※装置構成により価格が変動します。
■ガンマ・メディカ社製の前臨床用画像システム“FX3000”の特長
本装置は、CT(コンピューター断層撮影装置)とPET(ポジトロン断層撮影装置)、SPECT(単一光子放射断層撮影装置)を一体化させた小動物向けの前臨床用画像システムで、前臨床試験の精度向上を可能とし、創薬開発プロセスの効率化に貢献します。
本装置は、CTとPET、SPECTをそれぞれ単機能で使用したり、一体化したシステムとして利用したりするなど、用途に応じて自由に組み合せることが可能です。また、複数のサブシステムの画像を合成することにより、解剖学的データと機能的データを重ね合わせ、より詳細な生体情報を得ることができます。さらに、遺伝子やタンパク質などの分子レベルの変化や働きを生きたままの状態で観察できる分子イメージング技術を活用することで、生体の機能を侵襲することなく撮影・観察することが可能で、被験生体への負荷を軽減します。
■キヤノンMJの目的
CTならびにPET、SPECTは、前臨床から臨床へ続く従来型の新薬開発プロセスの効率性を飛躍的に高めることが期待されています。キヤノンMJは、創薬や腫瘍学、神経学、心臓病学などでの小動物を対象とした研究分野において、CTとPET、SPECTのさらなる利用拡大を目指し、本装置の販売を展開していきます。
【市場動向】
CTは現在、検査速度やコスト面でのメリットからさまざまな疾病の診断で活用されており、前臨床試験においても幅広く使われている装置です。PETおよびSPECTは、生体の機能を生きたままの状態で観察できる分子イメージングを活用した代表的な装置で、疾病の診断や治療法の決定に用いられています。特殊な薬品を極少量投与することで、生体への負荷を最小限に抑えながら、その薬品の生体における動作を画像化して観察することが可能で、近年前臨床試験において注目されています。