ニュースリリース
2012年4月10日
広角・高倍率化を実現したフィールドズームレンズ
DIGISUPERシリーズ2機種を発売
キヤノンは、HDTV(High Definition Television)に対応した放送用レンズの新製品として、スポーツ中継などの撮影に適したフィールドズームレンズ“DIGISUPER 80”と“DIGISUPER 76”の2機種を、2012年7月下旬より順次発売します。
- DIGISUPER 80
- DIGISUPER 76
- DIGISUPER 80
- 価格(税別)1,237万円※ (発売日:2012年8月下旬)
- DIGISUPER 76
- 価格(税別)1,048万円※ (発売日:2012年7月下旬)
- ※ズーミングとフォーカシングのサーボ制御機能を備えたフルサーボISSタイプの価格です。
新製品“DIGISUPER 80”、“DIGISUPER 76”はそれぞれ80倍、76倍のズーム比を持ち、スポーツ中継などの用途で市場から高い支持を得ている「DIGISUPER 75 xs」、「DIGISUPER 72 xs」(ともに2002年7月発売)の後継機種です。さらなる広角化と高倍率化、光学性能の向上を共通のコンセプトとし、95倍ズームを搭載した「DIGISUPER 95」(2012年3月発売)とともに、HDTVに対応するフィールドズームレンズのラインアップが一層充実されます。
■ 広角化と高倍率化を実現
従来機種に比べ、スタジアムの全景から選手のより迫力あるクローズアップまでなど、さらなる撮影範囲の拡大を実現しています。“DIGISUPER 80”は、広角端焦点距離が8.8mmで、望遠端焦点距離は710mmへ長焦点化し、ズーム比は従来機種の75倍から80倍へと高倍率化しています。“DIGISUPER 76”は、広角端焦点距離が9mmで、望遠端焦点距離は690mmへ長焦点化し、ズーム比は従来機種の72倍から76倍へと高倍率化しています。
■ ズーム全域で高解像度、高コントラストを実現する優れた光学性能
最新の大口径非球面レンズ技術や、蛍石・UD(Ultra Low Dispersion)ガラスをはじめとした光学材料技術、その最適配置を実現するキヤノン独自の光学設計技術により、色収差や球面収差、像面湾曲などの諸収差を良好に補正します。さらに、画面中心部から周辺部に至るまで高い解像度を実現しています。
【放送機器の市場動向】
近年、デジタルテレビ放送によるハイビジョン化が日本や欧米諸国で浸透する中、スポーツや報道、ドラマなどの番組制作の現場では、HDコンテンツ制作機材の需要拡大が見込まれています。また、今後新興国でもデジタル放送への移行を控えており、特にこれらの地域では世界的スポーツイベントの開催も予定されていることから、HDTVカメラ用フィールドズームレンズの需要はさらに増大すると予測されます。キヤノンはこうした市場動向を捉え、従来機種に比べてさらなる広角と高倍率を実現した“DIGISUPER 80”と“DIGISUPER 76”を投入し、「DIGISUPER 95」(2012年3月発売)とともにHDTVに対応するフィールドズームレンズのラインアップが一層充実されます。