ニュースリリース
2012年3月28日
操作性を大幅に向上し、さらに簡単で迅速な検査を実現した
“フルオートレフケラトメーター RK-F2”を発売
キヤノンは、病院や眼科クリニック、眼鏡店向けに、自動で眼の屈折力と角膜曲率半径の測定が行えるオートレフケラトメーターの新製品として、“フルオートレフケラトメーター RK-F2”を6月1日より発売します。
- フルオートレフケラトメーター RK-F2
- フルオートレフケラトメーター RK-F2
- 価格(税別)270万円(発売日:2012年6月1日)
新製品“フルオートレフケラトメーター RK-F2”は、眼の屈折力と角膜曲率半径を測定し、近視・遠視・乱視の眼の屈折状態や、眼鏡やコンタクトレンズの処方時に必要な角膜曲率を自動で測定する検査装置です。従来機種※の高性能を引き継ぎながら、小さな瞳孔の眼や疾患のある眼の測定が行いやすくなったほか、チルト式の5.7インチカラーLCDモニターの搭載や本体の小型・軽量化を実現するなど、操作性を大幅に向上しています。
■独自のオートアライメント技術により、瞬時に左右両眼のフルオート検査が可能
キヤノン独自のオートアライメント技術により、モニター上に被検眼の瞳孔の一部を表示できれば、スタートボタンを押すだけの簡単操作で瞬時に被検眼を検出し、本体の測定部が移動して左右両眼の連続測定から測定結果のプリントアウトまで自動的に行います。 また、瞳孔径2.0mmまで対応し、瞳孔径の小さな被検眼や徹照観察(白内障などの混濁した眼の観察)における瞳部(黒目)の小さな部分での測定も行いやすくなりました。
■コンパクトボディーと優れた操作性を両立
駆動システムの再設計により、本体の小型・軽量化を達成し、設置場所の省スペース化や介助しながらのスムーズな測定を可能にしました。また、チルト式の5.7インチカラーLCDモニターや視認性を高めた測定画面のデザインにより、検者の立位での検査と直観的な操作を可能にしたほか、本体の動きに連動した電動ジョイスティックにより、測定位置の微調整を可能にするファインコントロールモードを搭載するなど、フルオート測定時はもちろん、フルオートでは難しい疾患のある眼の測定時の操作性も大幅に向上しています。
なお、同製品は、4月5日から8日まで東京国際フォーラムで開催される「第116回日本眼科学会総会」に出展されます。
- ※「フルオートレフケラトメーター RK-F1」(2001年6月発売)
【オートレフケラトメーターの用途と市場動向】
オートレフケラトメーターとは、他覚的に眼の屈折測定(レフラクトメーター)と角膜曲率半径測定(ケラトメーター)の2つの測定を行う眼科機器です。屈折測定は、瞳孔から光を照射し、眼底から反射して戻ってきた光の状態を測定することで、屈折度数に算出して遠視・近視・乱視などの屈折異常の程度を測定します。角膜曲率半径測定とは、角膜表眼にリング像を投影させ、そのリング像の大きさから角膜のベースカーブの具合を測定します。これらのデータをもとに視力検査をしたり、メガネやコンタクトレンズの処方時にレンズの度数やカーブを決める際に利用したりされています。また、眼科の基本的な検査のため、病院や眼科クリニック、眼鏡店などに広く導入されています。