ニュースリリース

2011年5月16日

米国Xradia社の産業用X線CT“VersaXRM-500”を発売


キヤノンマーケティングジャパン株式会社(社長:川崎正己、以下キヤノンMJ)は、米国Xradia(エックスラディア)社(Xradia, Inc. 、CEO:Mr. Rod BROWNING)製の産業用X線CT“VersaXRM-500”の販売を5月16日より開始します。

産業用X線CT“VersaXRM-500
産業用X線CT
“VersaXRM-500
  • Xradia社産業用X線CT“VersaXRM-500”
    価格(税別)1億~1億2千万円 (販売開始時期:5月16日)
  • 装置構成により価格は変動します。

産業用X線CT(コンピューター断層撮影装置)は、X線源と検出器の間で測定物を回転させながらX線を透過し、全方向からの透視画像データをコンピュータで断層像に再構成して表示する装置です。各断面の状態を把握でき、電子部品や高機能材料、バイオサンプルの内部状態の解析・検査に利用されています。
キヤノンMJは、昨年9月にXradia社との間で同社製産業用X線CTの国内独占販売契約を締結して取り扱いを開始しました。このたび新たに、同社が開発した新製品を国内市場に投入します。

■“VersaXRM-500”の特長

新製品“VersaXRM-500”はX線源を一新したことで、従来機のMicroXCTシリーズに比べ分解能とコントラスト、スループットが格段に向上し、測定物の内部構造や欠陥を非破壊かつ高解像度、高コントラストで解析できます。また、透過したX線像を可視光に変換して検出するXradia社独自の光学系により、0.7マイクロメートルの高い分解能を実現しています。さらに、従来の産業用X線CTでは困難だった、シリコンなどX線の吸収率が低い軽元素材料に対しても、高いコントラストで観察できます。これにより、半導体や高機能材料、ライフサイエンス、天然資源など、多岐にわたる分野の材料を解析することが可能です。なお、本製品は世界の主要なシンクロトロン施設 で採用された高度なX線技術を、産業用途として応用開発したものです。

■キヤノンMJの目的

キヤノンMJは、本年より開始した長期経営構想の多角化戦略のひとつに「産業機器」を掲げ、世界の優れた製品の販売を強化しています。今後需要の伸びが期待されている半導体関連や高機能材料、バイオ・医療など広範な分野をターゲットに、高度な分析・解析用装置として新製品“VersaXRM-500”を拡販します。装置の輸入販売だけでなく、納入後の技術サポートとフィールドサービスも担います。

  • 円形加速器を備えた施設。原子核や素粒子など高エネルギーの物理学実験に用いられているほか、陽子線や重粒子線などがんや悪性腫瘍の放射線治療などに応用されています。

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