ニュースリリース

2011年5月12日

大幅な軽量化を実現し、操作性を向上
“フルオート非接触眼圧計 TX-20”を発売


キヤノンは、大幅な軽量化を実現し、操作性を向上させた“フルオート非接触眼圧計 TX-20”を6月1日より発売します。

TX-20
TX-20
  • フルオート非接触眼圧計 TX-20
    価格(税別)250万円 (発売日:2011年6月1日)

新製品“TX-20”は、非接触眼圧計「TX-F」の後継機種で、左右両眼をフルオート測定する機能を継承しつつ、大幅な軽量化を実現し、チルト式カラーLCDモニターや電動ジョイスティックを採用するなど操作性を向上させたモデルです。また、LANやUSBなど外部インターフェースを強化し、外部システムとも容易に連携できます。

■左右両眼の眼圧をフルオートで非接触測定

画面の約1/4に黒目を表示できれば、測定ボタンを1回押すだけで被検眼を検出し、左右両眼の連続測定からプリントアウトまですべて自動で行え、熟練者でなくても容易に測定することができます。また眼に直接触れることなく測定するため衛生的で、点眼麻酔の必要もないため、検者にも被検者にも負担が少なく簡単に測定可能です。

■コンパクト設計で大幅な軽量化を実現するとともに、操作性を向上

本体をスリム化しコンパクトな設計にすることで、本体質量が約15kgと従来機種に比べ約27%の軽量化を実現しました。また、約40度のチルト機能を持つカラーLCDモニターや、測定ボタン付きの電動ジョイスティックなどを新たに採用し、鮮明な画面で操作がしやすくなっています。

■LANやUSBなど豊富なインターフェースを装備

従来のRS-232Cに加え、LANによる出力に対応し、電子カルテなどの外部システムと容易に連携できるほか、USBにも対応しており、テンキーボードや磁気カードリーダー、バーコードリーダーなどと接続して被検者データを入力できます。これによりさまざまな運用に対応し、簡便で迅速な検査を実現します。

なお、5月12日から14日まで東京国際フォーラムで開催される「第115回日本眼科学会総会」の医療機器展示会場において、同製品の試作機を展示する予定です。

  • TX-F(2002年12月発売)の質量は約20.5kg。

【眼圧計の用途と市場動向】

眼圧とは眼球内にある眼内液の圧力のことで、この圧力を測定するのが眼圧検査です。先進諸国では、眼圧が高いことなどが原因で発生するといわれる緑内障が失明原因の上位を占めており、眼圧検査は緑内障の診断に欠かせないものとなっています。眼圧計は、健康診断などにおける緑内障スクリーニングや、眼科における緑内障の診断、治療効果の判定、眼手術後の術後管理などに使用されています。
日本国内においては、特に予防のための定期的な眼圧検査の重要性がますます高まっています。(キヤノン調べ)

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