ニュースリリース

2010年11月10日

キヤノンマーケティングジャパンがプロダクション事業を強化
オセ社の業務用高速プリンターを市場投入


キヤノンマーケティングジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:川崎正己、以下キヤノンMJ)は、オランダのオセ社(Océ N.V.、本社:オランダ フェンロー市、CEO:Rokus van Iperen、以下オセ)製業務用高速プリンターの販売を2011年1月に開始し、プロダクション事業を強化します。

オセは、欧米市場を中心に、業務用高速プリンターと業務用大判プリンターの開発・製造・販売を展開する企業で、世界各国の優良企業を主要顧客として成長を続け、特に業務用大判プリンターでは欧米で高いシェアを獲得しています。昨年11月に、キヤノン株式会社がオセを連結子会社化することを発表し、本年3月、オセは正式にキヤノングループの一員になりました。
一方、キヤノンMJは、2002年5月にオセの業務用大判プリンター「TDS800」の販売を開始し、これまで複写業や大手企業の集中印刷室での図面印刷向けに事業を手掛けてきました。このたび、オセ製品の取り扱い範囲を拡大し、新たにオセの業務用高速プリンターの販売を開始することで、プロダクション事業を一層強化していきます。

具体的には、インクジェット方式の業務用高速連帳プリンターのオセ新製品「ColorStream 3500」を市場投入することにより、短時間かつ大量にバリアブル、オンデマンドの印刷が要求されるダイレクトメールやトランスプロモといった新規市場に参入します。さらに、オセの既存製品である電子写真方式の業務用高速カット紙プリンター「VarioPrint 6320」をキヤノンMJが新規に販売することで、低コストかつ大量の印刷が求められるブックオンデマンドやマニュアルなどの高プリントボリューム市場を攻略します。このほか、オセ既存の業務用高速連帳プリンター「JetStreamシリーズ」や「VarioStreamシリーズ」などを順次手掛けることで、ハイエンドクラスのプロダクション機器のラインアップを充実させます。

販売体制としては、オセ製品専任の直販組織を新設し、全国の大手企業や印刷会社、データプリントサービス業に対してダイレクトセールスを展開します。また、データプリントサービスや印刷市場で高いシェアを有している昭和情報機器株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:中澤祐一)と販売面で提携することで、顧客基盤のさらなる拡大を目指します。
サポート体制では、キヤノンのプロダクション向け複合機「imagePRESS C7000VP」のサービス要員を全国に配置し、プロユーザーに特化したプロフェッショナルサービスを提供してきました。これに、オセの業務用高速プリンターのサポート技術・ノウハウを活用することで、ハイエンドプロダクション市場で求められる高度な品質を維持し、顧客満足度の向上を図ります。

プロダクション印刷市場では、印刷の大きなパラダイムシフトを迎えるなか、デジタル商業印刷機を中心とした新しい需要が拡大しており、One to Oneマーケティングやダイレクトマーケティングといった費用対効果の高いマーケティング手法が求められています。そのなかで、オセの業務用高速プリンターがターゲットとする分野の2009年の国内市場規模は約1000億円で、5年後に約1500億円になるという高い成長性が見込まれています。

キヤノンMJは、キヤノンの強みであるカラーマネジメント、インクヘッド、高画質などの技術と、オセが得意とする高速、搬送技術を組み合わせることで、プリンティング業界における国内No.1の地位を確立していきます。

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