ニュースリリース
2010年9月6日
放送用レンズの遠隔操作をワイヤレスで実現
ワイヤレスレンズコントロールキット“WB-10T/WB-10R”を発売
キヤノンは、Bluetoothを使用したワイヤレス接続により、放送用レンズの遠隔操作を可能にした、ワイヤレスレンズコントロールキット“WB-10T/WB-10R”を12月下旬に発売します。
- WB-10T/WB-10R
- WB-10T/WB-10R
- 価格(税別)35万円 (発売日:2010年12月下旬)
新製品“WB-10T/WB-10R”は、放送用レンズとコントローラー間をBluetoothで通信することにより、ワイヤレスでの遠隔操作を実現した、ワイヤレスレンズコントロールキットです。さまざまな撮影手法が求められる撮影現場において、最大10mまで離れた場所からレンズを操作することができるため、これまで困難であった撮影や映像表現を可能にします。
■Bluetoothを使用したワイヤレス接続による優れた運用性を実現
コントローラーには信号送信側の“WB-10T”、放送用レンズには信号受信側 の“WB-10R”をそれぞれ設置することで、ワイヤレスによる遠隔操作を可能としました。ケーブル接続の必要がないため、三脚撮影から肩担ぎ撮影への切り替えがスムーズにできることに加え、大きなクレーンを利用した高い視点からの撮影時にも、簡単に設置して操作することができます。また、最大10mまで離れて操作することができ、立ち入りが困難な場所での撮影も可能です。
■ 高い信頼性
混信に強い通信方式Bluetooth V2.0+EDRを採用しており、他の電波に妨害されることなく、ケーブル接続時と同等の操作性を実現しています。また、単3形電池2本で最大80時間におよぶ長時間の連続使用が可能です。
なお、同製品は、9月10日から14日まで、オランダのアムステルダムで開催される放送機器展「IBC 2010」に出展します。
【放送機器の市場動向】
近年、デジタルハイビジョン放送が日本や欧米をはじめとする各国で浸透し始める中、撮影現場では多様な撮影手法が使用されています。例えば、大きなクレーンを使用した高い視点からの映像や競技者と並走しながらの撮影など、高精細で臨場感あふれる映像が世界中に配信されています。
今後、さらに映像表現の多様化・複雑化が進み、運用性と信頼性の高い撮影システムが必要になってくると考えられます。キヤノンはこのようなニーズをいち早く捉え、撮影の汎用性を広げるレンズとコントロール間の制御をワイヤレス化した、ワイヤレスレンズコントロールキット“WB-10T/WB-10R”を投入します。