ニュースリリース
2010年5月18日
複合機とサーバー上のウェブアプリケーションとの連携を可能にするプラットフォーム
“MEAP Web”の提供を開始
キヤノンは、複合機が持つウェブブラウザー上で、ユーザーのウェブアプリケーションを活用する“MEAP Web”を5月18日より提供します。“MEAP Web”の導入により、ユーザーの環境に応じた適切なソリューションを、より素早く手軽に開発し、提供できるようになります。
- ウェブブラウザーキット Version 1.0
- 価格(税別)9万8,000円 (発売日:2010年5月18日)
- MEAP Web SDK(年会費)
- 価格(税別)5万円 (発売日:2010年5月18日)
キヤノンは2003年、複合機やプリンターの機能の追加やカスタマイズを行う、機器搭載型のアプリケーションプラットフォーム「MEAP(Multifunctional Embedded Application Platform)」を発表し、様々な業務アプリケーションを創出して顧客企業と共に成長を遂げてきました。
最近では、主に多数の複合機を使用している大企業ユーザーから、基幹システムとの親和性やアプリケーション開発の容易性が求められ、ウェブ型のサーバー管理によるソリューションを望む声が高まっています。今回、キヤノンはこの声に応え、機器搭載型の「MEAP」に加えて、複合機が持つウェブブラウザー上でユーザーのアプリケーションを活用するプラットフォーム“MEAP Web”の提供を新たに開始します。
■ウェブアプリケーションと複合機を融合したシステム構築が可能
“MEAP Web”は、従来の機器搭載型とは異なり、外部のウェブアプリケーションと連携した運用を可能にするプラットフォームです。ウェブサーバーによるソリューションの構築が可能なため、エンドユーザーは、パソコンと同じ操作感で複合機が持つウェブブラウザーから直接ウェブアプリケーションとやりとりができ、素早く簡単に処理できるようになります。
また、1台のウェブサーバー上のウェブアプリケーションから、複数台の複合機「imageRUNNER ADVANCE」に対するサービス提供が可能なため、アプリケーションの集中管理が容易になります。
■ソフトウエア開発キットにより効率的な開発環境を提供
“MEAP Web”のソフトウエア開発キット“MEAP Web SDK(Software Development Kit)”を使用すれば、特別な知識や経験がなくても、ウェブアプリケーション開発の経験を生かして複合機を活用するアプリケーションを素早く開発できます。
【デバイスソリューションプラットフォームの市場動向】
今日、SOA(Service Oriented Architecture:サービス指向アーキテクチャ)やクラウドコンピューティングをはじめ、IT環境は日々飛躍的に進化しています。また同時に、オフィスでは、内部統制の強化やコンプライアンスの徹底など、セキュリティを中心とした多くの課題への対応が求められています。そのため、複合機などのオフィス機器に対しても、カスタマイズ可能なプラットフォームの提供だけではなく、アプリケーションの開発のしやすさやシステム運用の容易さ、コスト低減が求められるようになってきています。