ニュースリリース
2010年4月1日
Sectra社製マンモグラフィーの国内独占販売権を取得
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(社長:川崎正己、以下キヤノンMJ)は、このほどスウェーデンSectra(セクトラ)社(社長:Torbjörn Kronander)との間で、同社製マンモグラフィー(乳房X線撮影装置)“MicroDose Mammography”の日本国内における独占販売契約を締結し、4月1日より販売を開始します。これにより、キヤノンMJはマンモグラフィー市場へ参入します。
- マンモグラフィー
“MicroDose Mammography”
マンモグラフィーは、乳房をX線で撮影し検査する装置です。触診ではわからない微小ながん細胞の発見に効果的で、乳がんの早期発見に寄与しています。
■新製品“MicroDose Mammography”の特長
新製品“MicroDose Mammography”は、シリコンセンサーを搭載したディテクター(検出器)と独自のPhoton-Counting技術を採用し、X線を直接デジタル信号で検出し画像化することができます。従来のマンモグラフィーで一般的だった、アナログとデジタルの信号変換処理がないので、X線の量子検出効率が向上し、従来の約半分のX線照射量で撮影できます。また、検出データに含まれるノイズ成分が低く、画素サイズが50マイクロメートルと高い解像度を備えているので、乳房を高画質に撮影できます。さらに、撮影間の待機時間を従来の約3分の1に抑え、撮影後2~3秒でモニターに画像を表示できるなど、高いスループットを実現しており、被検者の負担を軽減します。
■キヤノンMJの目的
キヤノンMJは、乳腺科などの診療科を有する病院や診療所、検診施設などを対象に販売します。これにより、医療現場における診断技術の向上と診療プロセスの効率化に貢献していきます。
キヤノンMJは、これまでX線デジタル撮影装置や眼底カメラ、OCT装置などを提供してきましたが、このたび新たにマンモグラフィーを手掛けることで、医療機器事業をさらに拡充します。
なお、4月9日から11日まで、パシフィコ横浜展示ホールで開催される「2010国際医用画像総合展」のキヤノンブースにおいて、新製品“MicroDose Mammography”を展示する予定です。
【マンモグラフィーの市場動向】
2008年のマンモグラフィーの国内市場規模は、台数において約500台、金額で約50億円でした。フィルムや現像液が不要で、撮影後すぐにモニターに画像を表示できる、デジタル方式のマンモグラフィーが医療機関に普及しつつあります。(キヤノンMJ調べ)