ニュースリリース

2010年3月23日

SuperSonic Imagine社製超音波診断装置の国内独占販売権を取得


キヤノンマーケティングジャパン株式会社(社長:川崎正己、以下キヤノンMJ)は、このほどフランスSuperSonic Imagine(スーパーソニック イマジン)社(社長:Jacques Souquet)との間で、同社製超音波診断装置“Aixplorer(エクスプローラー)”の日本国内における独占販売契約を締結し、4月1日より販売を開始します。これにより、キヤノンMJは超音波診断装置市場へ参入します。

超音波診断装置“Aixplorer”
超音波診断装置“Aixplorer”

超音波診断装置は、超音波の反射をリアルタイムに映像化し体内を観察する装置で、被検者の身体的負担が少ないため内科や産婦人科など広範な医療機関で使用されています。

■新製品“Aixplorer”の特長

新製品“Aixplorer”は、独自の画像診断技術ShearWave ElastographyとUltraFast Imagingにより、腫瘍など組織の弾性(硬さ)を測定し、リアルタイムにカラー画像で表示できます。腫瘍の良悪性鑑別などの診断支援に効果を発揮します。また、従来のエラストグラフィ(超音波組織弾性映像法)で一般的な、患部への探触子(たんしょくし)による圧迫が不要なので、ユーザースキルに依存することなく再現性に優れた測定データが得られます。さらに、乳腺と甲状腺、腹部の専用アプリケーションを搭載しており、それぞれの疾患領域において新しい画像診断を実現します。

■キヤノンMJの目的

キヤノンMJは、乳腺科や外科、内科などの診療科を有する医療機関を対象に販売します。これにより、医療現場における診断技術の向上と診療プロセスの効率化に貢献します。キヤノンMJは、これまでX線デジタル撮影装置や眼底カメラ、OCT装置などを提供してきましたが、このたび新たに超音波診断装置を手掛けることで、医療機器事業をさらに拡充します。

  • 超音波を発信しその反響を受信する機能を備えた機構。プローブとも言う。

【超音波診断装置の市場動向】

2008年の超音波診断装置の国内市場規模は、台数において約1万1,500台、金額で約487億円でした。超音波診断装置市場では、近年装置のデジタル化や造影超音波、3次元画像(3D立体映像)などの最新技術が導入されています。また、超音波診断装置とCT(コンピューター断層撮影装置)、MRI(磁気共鳴画像装置)の撮影画像をひとつの画面に融合し、診断精度と治療プロセスを革新する最先端の画像診断技術が開発されています。(キヤノンMJ調べ)

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