ニュースリリース
2009年9月11日
キヤノンが普及クラスのHDTV用ポータブルズームレンズのラインアップを強化
○22倍の高倍率を実現したズームレンズ“KJ22e×7.6B”
○コストパフォーマンスに優れた標準ズームレンズ“KT14×4.4B KRS”
キヤノンは、2/3型の撮像素子を搭載したHDTVカメラ用の高倍率22倍ポータブルズームレンズ“KJ22e×7.6B”と、1/3型の撮像素子を搭載したHDTVカメラ用の14倍ポータブルズームレンズ“KT14×4.4B KRS”を、11月上旬より順次発売します。
- KJ22e×7.6B
- KT14×4.4B KRS
- キヤノン KJ22e×7.6B
- 発売日:2009年11月上旬
- キヤノン KT14×4.4B KRS
- 発売日:2009年11月下旬
“KJ22e×7.6B”は、普及クラスのHDTVカメラ用レンズ「HDgc」シリーズの新製品で、22倍のズーム比を実現した高倍率ポータブルズームレンズです。高精度な非球面レンズや最新の光学材料の採用などにより、諸収差を良好に補正し、画面の周辺部まで高解像度と高コントラストを実現するとともに、望遠側においても色にじみを抑えた優れた光学性能を達成しています。
また、理論解析と3D-CADを駆使することで、報道の現場で威力を発揮する小型・軽量化を実現したほか、手の形状に合わせた自由曲面の採用やゴム製の親指用指置きを配置したドライブユニットは、優れたホールド感を備えています。
新製品“KT14×4.4B KRS”は、普及クラスのHDTVカメラ用レンズとして、高い光学性能を備えるとともにさらなるコストパフォーマンスの向上を追求した新シリーズ「HDmp」シリーズの第一弾製品です。14倍の倍率を備えたポータブルズームレンズながら、キヤノン独自の光学設計により、諸収差を良好に補正しています。また、広角端焦点距離4.4mmからの全ズーム領域において、画面周辺まで高い解像力とコントラストを実現しています。
なお、これらの製品は、9月11日から15日までオランダのアムステルダムで開催される放送機器展「IBC2009」に出展されます。
【市場動向と開発の背景】
近年、デジタルハイビジョン放送が一般化するとともに、ハイビジョン対応の薄型テレビやレコーダーも普及し、高精細なハイビジョン映像がより身近なものになっています。
一方、ハイビジョン用機材にも、性能だけでなく、優れたコストパフォーマンスを求める声が急速に増加しています。また、HDTV用カメラの記録媒体としてディスクやメモリーカードなどのメディアの採用が増え、装着するレンズにもカメラ本体と同様に、さらなる小型・軽量化を望む声が高まってきています。
キヤノンはこうした市場動向を捉え、普及クラスのHDTVカメラに最適な「HDgc」シリーズの新製品として、小型・軽量で高倍率のポータブルズームレンズ“KJ22e×7.6B”と、高い光学性能を備えつつさらなるコストパフォーマンスの向上を図った新シリーズ「HDmp」シリーズの第一弾の製品として、標準タイプのポータブルズームレンズ“KT14×4.4B KRS”を投入します。
キヤノンは、オートフォーカス機構を備えた100倍フィールドズームレンズ「DIGISUPER 100AF」(2007年6月発売)をはじめとした最上位クラスの「HDxs」シリーズから、普及クラスのHDTVカメラに対応する「HDgc」シリーズ、そして新しく展開を図る「HDmp」シリーズに至るまで、豊富なラインアップを構築しています。今後も幅広いニーズに対応することで、映像文化の発展に貢献していきたいと考えています。