ニュースリリース
2009年7月1日
優れた可搬性を備えた医療用X線デジタル撮影装置のラインアップを大幅に拡充
○さらなる軽量・薄型化と35×43cmの有効撮影範囲を両立した“CXDI-55C/55G”
○新生児や四肢などの撮影に適したコンパクトサイズの“CXDI-60C”
キヤノンは、優れた可搬性を実現した医療用X線デジタル撮影装置の新製品として、軽量・薄型の“キヤノン デジタルラジオグラフィ CXDI-55C/55G”を7月上旬より、小型・軽量でコンパクトサイズの“CXDI-60C”を8月下旬より順次発売します。
- CXDI-55C(左)/CXDI-60C(右)
- CXDI-55C 使用イメージ
- デジタルラジオグラフィCXDI-55C
- 2,100万円※ (発売日:2009年7月上旬)
- デジタルラジオグラフィCXDI-55G
- 1,800万円※ (発売日:2009年7月上旬)
- デジタルラジオグラフィCXDI-60C
- 900万円※ (発売日:2009年8月下旬)
- ※ 撮影部本体、パワーボックス1台の合計価格。
新製品“CXDI-55C/55G”はそれぞれ、「CXDI-50C」(2006年5月発売)、「CXDI-50G」(2003年12月発売)の上位機種で、約30%の軽量化と約35%の薄型化を達成したX線デジタル撮影装置です。重さ約3.4kg、厚さ約15mmの軽量・薄型ボディにより、X線撮影室だけでなく、ベッドサイドや手術室など幅広い場面で撮影が行えます※。また、35×43cmの広い有効撮影範囲を備えており、四肢や頭部はもちろん、胸部や腹部などの撮影が可能です。
新製品“CXDI-60C”は、「CXDI-60G」(2008年8月発売)の高感度・低線量モデルです。344(幅)×380(奥行き)×22.5(厚さ)mmのサイズで重さ約2.5kgの小型・軽量ボディは、特に整形外科の分野で撮影頻度が高い、手・肘・足・膝などの撮影に威力を発揮します。また、コンパクトなボディは保育器の中にいる新生児のX線撮影も可能にしています。
新製品はいずれも、着脱できる接続用コネクターを装備しており、部位や環境に応じてセンサーを付け替えて撮影することが可能です。さらに、“CXDI-55C/60C”は、蛍光体の素材に光変換効率に優れたヨウ化セシウム(CsI)を採用することにより、X線照射量を抑えた撮影が可能で、患者への負荷を軽減しながら、高精細な画像を撮影できます。
- ※ 制御PC(別売)などが別途必要。
【市場動向と開発の背景】
画像処理や通信などのデジタル技術が急激な進歩を遂げる中、正確で迅速な対応が求められる医療機関においては、患者の医療データを効率よく一元管理できる電子カルテや、ネットワークを介した遠隔診断システムの導入など、さまざまな分野においてデジタル化が進んでいます。キヤノンはこうした市場動向にいち早く対応し、1998年以来、高性能X線デジタル撮影装置を開発し、販売してきました。
新製品“CXDI-55C/55G/60C”は、いずれもコンパクトなサイズで優れた可搬性を実現するとともに、撮影環境に応じてセンサーを付け替えることが可能な接続用コネクターを採用したモデルです。
今回の新製品の市場投入により、キヤノンの医療用X線デジタル撮影装置は、43×43cmの有効撮影範囲と約720万画素の高解像度を備えた「CXDI-40EG」と高感度タイプの「CXDI-40EC」、小型・軽量でハンディタイプの「CXDI-60G」と合わせ、多様なニーズに応えられるラインアップが揃うことになります。
キヤノンは、今後も医療用X線デジタル撮影装置の性能強化とラインアップの拡充を図ることで、さらなる市場拡大を目指すとともに、医療機関におけるフィルムレス化の促進やモニター診断を強力にサポートし、医療現場の効率化に貢献して行きたいと考えています。