ニュースリリース
2009年4月9日
キヤノンが普及クラスのHDTV用ズームレンズ “KJ17e×7.7B”を発売
キヤノンは、HDTVカメラに対応した小型・軽量タイプの17倍ポータブルズームレンズ“KJ17e×7.7B”を6月中旬から発売します。
- KJ17e×7.7B
- キヤノン KJ17e×7.7B(IRSE※1)
- 発売日:2009年6月中旬
- キヤノン KJ17e×7.7B(IASE※2)
- 発売日:2009年6月中旬
- ※1 マニュアルフォーカスタイプ。
※2 フォーカスモーター内蔵タイプ。
新製品“KJ17e×7.7B”は、普及クラスのHDTV用レンズ「HDgc」シリーズの新製品で、2/3型撮像素子を搭載したHDTVカメラに対応したENG※用ズームレンズです。
高精度な非球面レンズや最新の光学材料の採用など光学設計技術を向上することで、諸収差を良好に補正するとともに、画面の周辺部まで高解像度と高コントラストを実現する優れた光学性能を達成しています。
また、理論解析と3D-CADを駆使することで、報道の現場で威力を発揮する小型・軽量化を実現したほか、手の形状に合わせた自由曲面の採用やゴム製の親指用指置きを配置したドライブユニットは、優れたホールド感を備えています。
なお、この製品は、4月20日から23日までアメリカのラスベガスで開催される放送機器展「NAB2009」に出展されます。
- ※ Electronic News Gatheringの略です。
【市場動向と開発の背景】
近年、デジタルハイビジョン放送が一般化するとともに、ハイビジョン対応の薄型テレビやレコーダーも普及し、高精細なハイビジョン映像がより身近なものになっています。
一方、ハイビジョン用機材にも、性能だけでなく、高いコストパフォーマンスを求める声が急速に増加しています。また、HDTV用カメラの記録媒体としてディスクやメモリーカードなどのメディアの採用が増えつつあり、装着するレンズにもカメラ本体と同様に、さらなる小型・軽量化を望む声が高まってきています。
キヤノンはこうした市場動向を捉え、高い光学性能を備えながら優れたコストパフォーマンスを実現した「HDgc」シリーズの新製品として、報道分野に最適な17倍のズーム倍率を持つ小型・軽量なポータブルタイプの“KJ17e×7.7B”を投入します。
キヤノンはHDTV用のレンズとして、オートフォーカス機構を備えた100倍フィールドズームレンズ「DIGISUPER 100AF」(2007年6月発売)などの中継用・スタジオ用レンズから、ポータブルHDTVレンズ「KJ13×6B KRS」(2007年4月発売)に至るまで、豊富なラインアップを用意しています。今後も幅広いニーズに対応することで、映像文化の発展に貢献していきたいと考えています。