ニュースリリース

キヤノンは、大判インクジェットプリンター「imagePROGRAF（イメージプログラフ）」シリーズの新製品として、CAD、GIS（地理情報システム）、ポスターや一般的な掲示物などの幅広い用途向けに、A0ノビ（36インチ）用紙サイズ対応の“iPF755／iPF750”と、A1ノビ（24インチ）対応の“iPF655／iPF650”を、本日より順次発売します。

新製品はいずれも、インクの交換や用紙のセットなどすべての操作が本体前面から行えるフルフロントオペレーションを実現しました。背面からの操作が不要なため、プリンターを壁につけて設置でき、省スペースで大判プリントが行えます。また、スライドイン方式によりロール紙を簡単にセットできるほか、設計図面などの定形^※1用紙の出力順を維持したまま積載できるバスケットを標準で装備^※2するなど、使いやすさを追求した快適な操作性を備えています。

さらに、プリントヘッドと紙送り機構の駆動速度を高速化することで、印刷スピードが向上しており、A1サイズ1枚を約28秒^※3で出力します。また、インクタンクが空になった場合でも、本体内部のサブタンクからインクを供給することで印刷を継続できるなど、高い生産性を備えています。

このほか、Microsoft Officeで作成した文書や図を手軽に大判サイズに印刷できる「Print Plug-In for Office」や、プロ品位のポスターを簡単に作成できるソフトウエア「PosterArtist 2008 Lite」、印刷コスト管理ができるアカウンティング機能を備えた「Status Monitor」を同梱しています。同時発表の“PosterArtist 2009”（別売）、“プレミアム普通紙”（別売）と併せ、ポスターや掲示物の簡単かつタイムリーな制作に適した充実したソリューションを強化しており、内製化による費用と時間の節約のニーズに的確に応えます。

なお、“iPF755／iPF655”は、80GBの大容量ハードディスクドライブを搭載しており、CADやGISなどの大量印刷に適した高い生産性を備えています。

• ※1“iPF755／iPF750”はA0、A1サイズ、“iPF655／iPF650”はA1サイズ。
• ※2“iPF755／iPF750”のみ。“iPF655／iPF650”はオプションで対応。
• ※3「普通紙」、「速いモード」において。用紙のカット時間を含む。

【大判プリンターの市場動向】

デジタルカメラの普及による高画質出力へのニーズと飛躍的な技術革新を背景に、A3ノビサイズを超える大判プリンターの市場はここ数年で堅調な拡大を見せています。なかでも、大判フォトやファインアート、グラフィックデザイン、CG、カラーカンプ、カラープルーフ、ポスター、CAD出力など、高画質な大判出力を必要とする分野においては、高速で高画質な出力が可能なインクジェットプリンターの役割は確実に広がりを見せています。
また、大判プリンターは多くの情報を１枚にまとめて出力できることから、従来の大判プリント用途はもちろん、パネルディスカッションなどのプレゼンテーション用資料、一般オフィスや学校での掲示物など、従来の枠を越えた幅広い用途でも活用されています。特にポスター・掲示物用途では、内製化によるオンデマンド性とコスト削減のニーズに応じて大きく市場が拡大していくことが見込まれます。（キヤノン調べ）。

【開発の背景】

キヤノンではこれまで、大判プリンター出力において必要とされる高速出力、高画質、高信頼性、優れた操作性を兼ね備えた「imagePROGRAF」シリーズを提供し、市場から高い評価を得てきました。新製品“iPF755／iPF750／iPF655／iPF650”は、ハイエンドモデルに匹敵する快適な操作性と高い生産性の実現を両立した、CADやポスターなどの出力に最適なモデルです。高品位なポスターをオフィスで簡単かつタイムリーに制作するソフトウエアソリューションを強化することにより、ポスター制作に関わる費用と時間の節約に貢献します。
キヤノンは今後も、最先端の技術を取り込みながら、時代の変化に応じたソリューションを提供することで、多様なユーザーニーズに的確に対応していきます。