新製品2機種は、蛍石やUDレンズ(特殊低分散ガラス)などの特殊光学材料を採用することにより、望遠レンズで発生しがちな色収差を良好に補正するとともに、高解像・高コントラストな描写を実現した単焦点レンズです。また、シャッタースピード換算※で約4段分の補正効果を発揮する高性能の手ブレ補正機構を搭載しています。
“EF200mm F2L IS USM”は、ポートレートや室内スポーツ撮影などに適した開放絞り値F2の大口径レンズです。また、“EF800mm F5.6L IS USM”は、超望遠域に対応するレンズとして、スポーツ、報道、ネイチャーフォトなどの分野での撮影に威力を発揮します。
いずれのレンズも、レンズ配置やコーティングの最適化により、フレアやゴーストの抑制と良好なカラーバランスの両立を図りました。また、主要部品にマグネシウム合金を使用することで、強度や耐久性を保ちながら軽量化を実現したほか、マウント部やスイッチパネルなどにラバー部材を採用し、防塵・防滴性能を高めています。
※手ブレを防ぐ限界の目安である「1/焦点距離」秒に対して。
【開発の背景】
キヤノンでは、望遠域および超望遠域に対応する大口径のLレンズとして、「EF300mm F2.8L IS USM」、「EF400mm F2.8L IS USM」、「EF500mm F4L IS USM」、「EF600mm F4L IS USM」の4本の「白レンズ」を用意し、報道やスポーツをはじめとするプロの現場で高い評価を得ています。
今回発表する“EF200mm F2L IS USM”は、ポートレートや室内スポーツ撮影などに威力を発揮する大口径の望遠レンズとして開発されました。また、“EF800mm F5.6L IS USM”は、報道やスポーツの現場などで、より遠くの被写体を確実に捉えるために開発された超望遠レンズです。
これらの新製品の導入により、望遠域および超望遠域に対応する大口径のLレンズは合計6本になります。
キヤノンは今後も、EFレンズのラインアップ強化により、一眼レフカメラの撮影領域の拡大に取り組んでいきます。