ニュースリリース

2007年8月30日

写真展開催のご案内
関野吉晴写真展「新グレートジャーニー」



キヤノンマーケティングジャパン株式会社(社長:村瀬治男)は、キヤノン S タワー2階オープンギャラリーにおいて、9月21日より関野吉晴写真展「新グレートジャーニー」を開催します。

この件に関するお問い合わせ先

キヤノンマーケティングジャパン株式会社
キヤノンギャラリー S
TEL 03-6719-9021



■概要

開催期間2007年9月21日(金)~10月11日(木)
開館時間10時~17時30分
休館日日曜日・祝日
会場キヤノン S タワー2階 オープンギャラリー
アクセスJR品川駅港南口より徒歩約8分、京浜急行品川駅より徒歩約10分
入場料無料

■ご案内

本展は、現在、日本人のルーツを探る旅「新グレートジャーニー」を敢行している探検家、関野吉晴氏の写真展です。関野氏は、日本人の祖先がかつて大陸から移動してきた道程をたどりながら、その途上で出会った人々の暮らしぶりや自然を活写し、記録してきました。インドの華美な民族衣装に身を包んだ女性たち、野外市場に並ぶ色とりどりの食材、ミャンマーの黄金に輝く仏像、雪深い寒冷地で牧畜を営む人々など、アジアの多様な文化とそれを取り巻く自然環境をとらえた写真を80点展示します。

大学在学時よりアマゾン川全域踏査など果敢な挑戦を続けてきた関野氏は、1993年に「グレートジャーニー」と題する人類の足跡を逆にたどる旅に出ました。この旅は、アフリカ大陸で誕生した人類が世界各地に移動、拡散していった行程をさかのぼるもので、関野氏はチリのナバリーノ島からタンザニアのラエトリ遺跡までの5万キロ以上に及ぶ行路を10年かけてたどりました。「新グレートジャーニー」はこの旅の第2弾として2004年に始まった、日本人の起源を探求する旅です。

なお、展示作品はすべてキヤノンの大判プリンター「imagePROGRAF」で出力します。

■講演会のご案内

関野吉晴氏が今回展示した写真作品の数々を紹介しながら、過酷な冒険の日々や撮影時の秘話などを講演します。

日時2007年9月29日(土)13時30分~15時30分
会場キヤノン S タワー 3階 キヤノンホール S
申込方法関野吉晴写真展「新グレートジャーニー」ホームページ にて、応募を受け付けます。
定員先着300名
参加費無料

■関野氏メッセージ

1993年から2002年にかけて、アフリカで生まれた人類が世界中に拡散していく中で最も遠くまで拡散したホモサピエンスの旅路(イギリス人考古学者はこの旅路のことを「グレートジャーニー」と名付けた)を逆ルートで辿る旅をしました。
2004年からは日本人のやって来た道を歩いています。形質人類学、考古学、遺伝学、古生物学、文化人類学などの学際的研究から3つの主要ルートが考えられています。細石刃石器を根拠として想定した「北方ルート」は2005年に終わり、現在はヒマラヤの山麓から始まり、インドシナ、中国、朝鮮半島経由の「南方ルート」を続けています。ここに展示してある写真は北方ルートと現在継続中の南方ルートの中で撮った写真の中からピックアップしました。同じアジアでも北と南では全く違う暮らしぶりです。アジアの多様な文化、自然を見ていただけると幸甚です。
2008年からは、「海のグレートジャーニー」+初期日本人の「海洋ルート」を辿る旅を始める予定です。

■プロフィール

関野吉晴(せきの よしはる)
探検家・医師。
1949年1月20日、東京都墨田区生まれ。
1975年、一橋大学法学部卒業。
1982年、横浜市立大学医学部卒業。
一橋大学在学中に探検部を創設、アマゾン全域踏査隊長としてアマゾン川全域を下る。その後医師となり、25年間に32回、通算10年間以上にわたって南米への旅を重ねる。 1993年からは、アフリカに誕生した人類がユーラシア大陸を通ってアメリカ大陸に拡散した道を、南米最南端から逆ルートでたどる「グレートジャーニー」に挑み、2002年2月10日タンザニア・ラエトリにゴールした。
2004年7月からは「新グレートジャーニー 日本人の来た道」をスタート。5年がかりの旅になる予定。
1999年、植村直己冒険賞(兵庫県日高町主催)受賞。
現在、武蔵野美術大学教授(文化人類学)。
グレートジャーニーの旅の記録として、『我々は何処から来たのか ―グレートジャーニー全記録Ⅰ 移動編』・『我々は何処に行くのか ―グレートジャーニー全記録Ⅱ 寄道編』(ともに、毎日新聞社 2006年)、写真集『グレートジャーニー ―人類400万年の旅1~8』(毎日新聞社 1995~2002年)、『関野吉晴対談集 ―グレートジャーニー1993~2007』(東海教育研究所 2007年)、『北方ルートシベリアの旅 ―新グレートジャーニー日本人の来た道1』・『北方ルートサハリンの旅 ―新グレートジャーニー日本人の来た道2』(ともに、小峰書店 2006年)などがある。

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