新製品“CanoScan 8800F”は、CanoScanシリーズのフラッグシップモデルで、4,800dpi・48bitの高精細スキャンを高速で実現する使い勝手に優れたCCDタイプのスキャナーです。今回、CanoScanシリーズのCCDモデルとして初めて光源に白色LEDを採用することで、ウォームアップレスを実現しました。また、センサー内におけるデータ処理方法の改良により、A4カラー原稿を約7秒※1で読み取ることを可能にするなど、高速スキャンを実現しています。
そのほか、35mmフィルムの12コマ連続スキャンやブローニーフィルム(最大6×22cm)への対応など、多様なフィルムの読み取りが可能です。また、キヤノン独自の画像処理技術「FARE※2 Level3」の搭載により、「ごみ傷除去」「退色補正」「粒状感低減」「逆光補正」などの高度な画像処理補正を手軽に行えます。
新製品“CanoScan LiDE 90”は、キヤノン独自の「LIDE(ライド)※3」技術を用いたCISタイプの薄型エントリーモデルです。今回、センサー内におけるデータ処理方法の改良により、スキャン速度の向上を図りました。また、駆動部の変更により動作時の静音化を実現するとともに、本体のさらなるコンパクト化を達成しました。ACアダプターを必要としない「ワンプラグスキャン」や同梱のスタンドを使用した立て置きスキャンに対応するなど、使用時の快適性がさらに向上しました。
新製品はいずれも、画像処理技術の改良により、色再現性をはじめとするスキャン画質の向上を実現しています。また、標準同梱の入力統合ソフトウエア「MP Navigator EX」により、スキャンの実行や、読み取ったファイルの一括管理、PDFファイルの編集、画像の補正/加工などが容易に行えます。
また、写真画像に対して、顔検出、シーン解析を行い、その結果に応じて自動的に適正な補正を行う「自動写真補正」機能を搭載しています。
※1300dpiスキャン時において。スキャン時の解像度やパソコン環境などによって速度は変化します。
※2Film Automatic Retouching and Enhancementの略。
※3LED Indirect Exposure(LED間接露光読み取り方式)の略。
【フラットベッドスキャナー市場動向】
スキャナー機能付きのプリンター複合機やデジタルカメラがますます普及していく中で、過去の紙焼き写真やフィルム、印刷物などをスキャナーでデジタル化し、保存・利用するというニーズは広がりを見せています。
こうした動きを背景に、単機能のフラットベッドスキャナーは、高解像度化やスピーディーなフィルム読み取り、高度な画像処理などに加え、スタイリッシュで省スペース性の高いデザインと、読み取り操作や読み取ったファイルの簡単な管理・活用といった使い勝手も含め、単機能機ならではの高性能化と高画質化が進んでいます。
(キヤノン調べ)
【開発の背景】
キヤノンでは、スキャナーに対する多様なニーズにきめ細かく対応するため、コンパクトサイズで手軽にスキャンできるモデルから、フィルムスキャンや高速スキャンなどが可能な高機能モデルまで幅広い製品群を取りそろえています。
今回キヤノンは、光源に白色LEDを搭載することでCanoScanシリーズのCCDモデルとしては初めてウォームアップレスを実現し、高速・高精細な読み取りが行える“CanoScan8800F”と、薄型スタイリッシュなデザインで好評の「LiDE」シリーズの新製品で、さらなるコンパクト化を達成した“CanoScan LiDE 90”を市場投入します。両機種とも、新画像処理技術の採用により、スキャンした画像の色再現性が向上しているほか、スキャン作業や画像の編集が簡単に行える新開発の入力統合ソフトウエア「MP Navigator EX」を同梱しています。
キヤノンでは、これからも市場ニーズに応じた的確な製品を提供することにより、快適なデジタル環境を構築していきたいと考えています。