ニュースリリース

2007年7月4日

キヤノンマーケティングジャパングループが出張健診支援ビジネスを強化
非接触ICカードと小型業務用端末を使った“ICカード ハンディ健診”



キヤノンマーケティングジャパン株式会社(社長:村瀬治男、以下キヤノンMJ)は、企業や自治体、学校などに出張健診を手がけている医療機関へ向けて、非接触ICカードと小型業務用端末を使った業界初の健診データ収集システム“ICカード ハンディ健診”を、グループ会社のキヤノンシステムソリューションズ株式会社(社長:武井尭、以下キヤノンSOL)を通じて8月より販売します。




この“ICカード ハンディ健診”は、非接触ICカードとキヤノンの業務用携帯情報端末「ハンディターミナルPRea(プレア)」を使って実現する新しい検査データ収集システムです。専用用紙に手書きで検査結果を記入していた従来の方法に代えて、受診者に非接触ICカードを持たせて、健康診断の検査結果をカードに記録します。検査結果の収集にかかる作業を自動化することで、書き間違えや記入漏れを未然に防ぐことができ、データの精度が向上します。

データの読み取りと書き込みに使う「ハンディターミナル」は、1982年以来、公共料金の検針業務や金融・流通・運輸業などを中心に数多くの導入実績があり、コンパクトな本体に搭載した専用ソフトウエアと接触型ディスプレーにより簡単操作を実現しています。パソコンを使ったシステムのように出張先でネットワーク構築をする必要もなく、設置スペースや搬入出作業の負荷も最小限になります。

キヤノンMJでは、医療機器事業とオフィス機器事業の両分野における実績や経験を組み合わせることで、メディカルソリューション事業のさらなる推進をはかります。また、キヤノンSOLや株式会社FMSなど、グループ企業の医療情報システム事業と連携を強化します。7月11日から開催する「国際モダンホスピタルショウ2007」では“ICカード ハンディ健診”の展示に加え、キヤノンSOLの病院向けソリューション、FMSによるクリニック向けソリューションとの合同ブースを出展します。


【ICカード ハンディ健診 システム構成例】

ICカード ハンディ健診 アプリケーションソフトウエア[予定価格(税別):24万円]
ハンディターミナル PRea BT-1[価格(税別):19万8000円]
ハンディターミナル オプション一式
設置調整料
1班(10検査)あたり
500万円~
1班 ・・・ 法定健診などに出張派遣される、医師・検査員・機材一式から成るチーム
お客様の要望に合わせた個別カスタマイズもおこなう予定

【ICカード ハンディ健診の特長】

  1. 健診データを発生源で取得

    デジタル化された医療検査機器で測定されたデータをその場で自動取得するので、数値の読み違いや誤記入、記入漏れなどの人的ミスを防ぎ、精度の高いデータ収集を実現します。


  2. 健診の現場でデータ処理が可能

    紙にかえてICカードにデータを書込み、出張健診の現場で検査データ収集を完了できます。スピーディーな健診を実現すると共に、帰社後のデータ処理に費やす時間を大きく削減します。

  3. 高い機動性とケーブルレスを実現

    コンパクトで信頼性の高いハンディターミナルを使用することで、出張機材がかさばらずネットワーク構築や管理の負荷から開放されます。さらに、医療検査機器が短距離無線通信規格「Bluetooth(ブルートゥース)」に対応していれば「ハンディターミナル PRea」と無線で接続されますので、ケーブル類の接続や引き回しを最小限に抑えることができます。

  4. イージーオペレーション

    操作方法は「ハンディターミナル PRea」に非接触ICカードをかざして受診者確認をしたあと、登録ボタンを押して検査データを書込むだけでとても簡単です。

  5. 段階的な導入・運用が可能

    アナログ検査機器が混在する環境でも、ICカードによる運用が可能です。将来的に医療検査機器のデジタル化が進めば導入効果はさらに向上していきます。

【ビジネス展開の背景】

政府が進める医療制度改革では、疾病予防の強化が医療費削減の中心施策のひとつとして掲げられており、平成20年度の抜本的法改正を控え、健診業界は大きな変化の局面を迎えています。 また、医療保険者やその委託先である健診施設では、健診受診率の向上に加え、検査精度の向上・データ管理、効率化や保健指導との連動を求められる中で、出張業務におけるワークフローの改善が課題のひとつとなっています。

委託元の企業や自治体施設に特設された会場に検査員・検査機器を派遣する形態

【ICカード ハンディ健診 アプリケーションソフトウエア 主な仕様】

対応ハードウエア/構成※1
キヤノン 業務用携帯端末 PRea BT-1、GT-1※2および指定オプション

タッチパネルディスプレー(フルカラー)、テンキー(ハードキー)、RF-IDリーダー・ライター、RS-232C(Bluetooth通信)、無線LAN対応(GT-1)、充電池
保存メディア SDカード(BT-1)、miniSDカード(GT-1)
オプション Bluetooth通信アダプター(医療検査機器側)、非接触ICカード(ISO15693)ほか
専用オプション 集合充電器、バーコードリーダー(BT-1専用)、タッチ入力用ペン
検査データ収集方法
自動取得、テンキー入力、検査No.マッチング(通過管理)
受診者情報認証方法
非接触ICカード(ISO15693)、バーコードなど
対応医療検査機器例※3 キヤノン 眼圧計(TX-F)、視力計(CV-20)
A&D 血圧計(TM-2580)、身長体重計(AD-6228)
エルクコーポレーション 血圧計(UDEX-Twin)
タニタ 体脂肪計(BF-220)
※1PRea BT-1、GT-1および専用オプションの仕様はカタログやホームページを参照してください。
※2GT-1は近日対応予定です。
※3その他、主なデジタル検査機器に対応予定。対応機種(バージョン)については、弊社担当者にお尋ねください。

SDカード、miniSDカードは、SD Associationの商標です。
その他記載されている製品名等は、一般に各社の登録商標または商標です。
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