2007年6月27日
白内障治療用の挿入器具を一体化した眼内レンズの新モデル
着色レンズによる自然な色感覚と非球面設計により、視覚の質を追求した
“プリセットIOLシステム® KS-AiN”を発売
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(社長:村瀬治男)は、キヤノンスター株式会社(社長:デイビッド・ベイリー)製眼内レンズの新モデルとして、着色した非球面レンズを採用することで、視覚の質を追求した“プリセットIOLシステム® KS-AiN”を、7月2日より発売します。
プリセットIOLシステム® KS-AiN |
● | プリセットIOLシステム® KS-AiN |
‥‥価格(税別) | 10万円(発売日:7月2日) |
この件に関するお問い合わせ先
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
医用ビジネスソリューション営業本部 TEL 03-3740-3354 |
新製品“プリセットIOLシステム® KS-AiN”は2002年から販売している「プリセットIOLシステム®」の最新モデルで、新たに着色した非球面レンズを採用しました。レンズを着色することで自然な色感覚を追求しました。また、非球面設計との組み合わせにより、視覚の質の向上が示唆されています。
その他の機能面では従来製品と同様、専用挿入器具にあらかじめ装填されているため、いままで医師にとって大きな負担となっていた、眼内レンズを容器から取り出し挿入器具に装填するという複雑な操作を解消します。また、眼内レンズに全く触れることなく直接眼内へ挿入できるので、より清潔な状態で手術を行うことができます。さらに、小さな切開から眼内レンズを挿入できるため切開部を縫合する必要がなく、手術時間の大幅な短縮によって患者の負担を軽減します。
【市場動向】
2006年の眼内レンズの国内市場規模は、メーカー出荷枚数で合計約104万枚です。このうち、軟性素材の眼内レンズは近年急増しており、約90万枚と全体の87%を占めています。(眼内レンズ協会調べ)
【開発の背景】
キヤノンスター株式会社は1989年に創立し、日本で最初に軟性素材の眼内レンズの医療用具承認を取得して以来、一貫して軟性素材の眼内レンズと挿入器具の開発・製造に取り組んでいます。2002年には眼内レンズ挿入時の複雑な操作を排除し、手術医がレンズに触れることなく直接眼内へ挿入できるシステムを開発しました。今回、着色した非球面眼内レンズを開発し、プリセットIOLシステム®として製品化しました。軟性素材を使った眼内レンズのパイオニアとして、またキヤノングループの医療関連企業として、キヤノンの光学技術を結集し、よりよい製品を開発していきます。
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