キヤノンMJは、2005年3月に日本SGIと資本提携を結びコンテンツソリューション事業を強化するなど、ITソリューション事業の領域において積極的なアライアンス戦略を進めてきました。このたびITソリューション分野の提携商品を拡充し、「セグウェイ」を最先端のIT技術が凝縮されたIT輸送機器として位置づけ、工場や大学、大規模商業施設など広い敷地を持つ法人を対象に、キヤノンMJの強固な販売網を生かし拡販していきます。
今回キヤノンMJが発売する「Segway PT(パーソナル・トランスポーター)シリーズ」は、ジャイロセンサーの自律制御機構により、アクセルやブレーキを操作することなく、体重移動でその動きを制御する立ち乗り式の電動二輪車です。
汎用モデルの「Segway PT i2」は、最高速度が時速20キロメートルで、8~10時間のフル充電で約38キロメートルの走行が可能です。また、フル充電での走行距離が約22.5キロメートルで、ゴルフ場などで使用できるオフロードモデル「Segway PT x2」も合わせて発売します。
このほか、警備向けの「Segway PT i2 Police」や、工場・物流向け「Segway PT i2 Commercial Cargo」、ゴルフ向け「Segway PT x2 Golf」、屋外業務向け「Segway PT x2 Explorer」など、具体的な用途に合わせたモデルも用意しています。キヤノンMJはこれら製品本体の販売に加え、保険の販売や安全運転講習サービス、保守・修理サービスを含め提供していきます。
また、キヤノンMJは今後、「セグウェイ」とキヤノン製のハードウェア・ソフトウェアを組み合わせたソリューションビジネスも展開していく予定です。
具体的には、環境経営を積極的に推進している製造業に対し、キヤノンが提供している環境ソリューションの一環として、ガソリンを使わず環境に優しい輸送機器「セグウェイ」を提案し、工場の生産現場における環境負荷の低減と生産性の向上を支援していきます。
キヤノンMJは、このたびの日本SGIとのアライアンス強化にともない「セグウェイ」の専任販売組織を発足しました。今後、キヤノンMJは「セグウェイ」の商品ラインアップと関連のソリューション商材を拡充していく計画で、セグウェイ関連の事業目標として2009年までの累計で売上25億円を目指します。